蓼科高原日記|ささやかな山暮らし

音楽・本・映画・釣り竿・デジタル機器、そしてもちろん自然に囲まれた山暮らしの日常

夏至を過ぎて

ふと気づくと、今年ももう夏至を過ぎてしまった。夏至とは、天文学では太陽が黄経90度の位置へ来ること、歴においてはそれの起こる日で、この日、北半球では一年で最も昼が長くなるわけだが、これを実感としてあまり強く感じないのは、私だけではないだろう…

クロノリス─時の碑─ R.C.ウィルスン

「時間封鎖」「無限記憶」「連環宇宙」からなる時間封鎖三部作で知られるカナダのSF作家、R.C.ウィルスン(Robert Charles Wilson)の、これらに先立つ2001年に発表された長編SF小説。といっても、個人的には同三部作は本棚に並んでいるものの未読で、この作家…

山の表情

去年の梅雨は本当に暗く長く、約二ヶ月間、ほとんど陽の光が見られず、毎日のように雨が降ったような記憶がある。それに比べると、今年はそれなりに雨は来るものの、それが長く続くことはなく、陽射しに恵まれる日も適度に挟まれているので、気分的に遥かに…

薪ストーブの清掃・灰篩い

この時季の年中行事である薪ストーブの清掃を行った。それに先立ち、灰の処理。この、薪を燃やした灰には、食器洗剤代わりに使える、土壌改良剤になる、といった有用性のあることは知っていたものの、長年、特にそれらとして役立てることなく、次シーズン初…

ハルゼミ(春蝉・松蝉)

今日も朝から強い陽射しが降り注いでいたが、昼頃から雲が湧き出し、やがてすっかり翳ってしまった。先に書いた通り、二週間ほど前から蝉(らしいもの)が鳴き始め、今朝もその声が喧しく聞こえていたのだけれど、日光が弱まるにつれ、次第に蝉がおとなしくな…

若葉萌え、虫の季節

標高1700mのこの辺りも、木々に若葉が出そろい緑一色となった。もっとも、まだ色の薄い部分もあるので、山は全体として斑模様を纏っている。無論、これはこれで悪くない。今日も気温はちょうど20℃に届いた程度だが、標高の分だけ大気が薄く、紫外線が強いた…

Linux上での音楽再生(Mint, Rhythmbox)

これまでにも何度か書いた通り、現在の私のリスニングスタイルは、Windows上のiTunesで音楽ファイルを再生し、それをオーディオ装置へインタフェースする形だが、「Linuxのサウンドシステムは音質がいい、」との文言をあちこちで見かけ、「本当だろうか、ど…

筑摩現代文学大系6 国木田独歩・石川啄木集

ともに明治前半に生まれ、命を永らえることなく他界した二人の作品を集めた巻である。短文を主とする文学者だけに、二段組400を越えるページに収録された作品数は少なくなく、以下の通り。[国木田独歩]忘れえぬ人々 牛肉と馬鈴薯 運命論者 馬上の友 第三者 …

満開の躑躅・真空管6J1の昇天

予報によると、明日はまた雨となるようだ。今日も既に怪しげな空模様になっているが、降りそうな気配はないので昼過ぎに辺りを歩いた。すると目に飛び込んできたのが、あざやかな赤。ここで最も華やいだ色を見せる躑躅が満開となっていた。それに気持ちを弾…

梁の埃払い

昨日、久しぶりに、リビングの梁の埃を落とした。久しぶりというより、この家を手に入れて初めてかもしれない。この梁は当然、かなり高い所を渡っているので元々埃は付き難かった上、溜まっても、そのような所に時間をかけてゆっくりと堆積したものだけに安…

蝉の初鳴き?寄生植物?

昨日は雨の一日となり、朝起きた時肌寒く、到底気温の上がる気配もなかったため、ファンヒーターを入れた。実際、外気温は終日10℃に届かず、炬燵とともにその後何度か使った。今朝はまだその空気が残っていたので一度部屋を暖めたが、強い日差しが降り注いで…

東芝製REGZA(RD-R100)の異音

今朝起きると、ひんやりと寒さを感じた。室温は10℃ほどあったが、近くに設置された気象計のデータをネットで確認したところ、未明に2℃台まで落ち込んでいた。相変わらず空は薄雲に覆われているものの、それを透して日はこぼれてくるので、さすがにこの時季、…

寝室替え

夜は10℃を割り込むものの、日中はさすがに気温が上がり、寒さを覚えることはなくなったため、昨夜から暖房器具がなく、他からの暖気も届かない北側の部屋へと寝室を移した。和室から洋室への変化に加え、寝具も変わり、眠りが多少干阻害されるのはいつものこ…

世界山岳全集5(朋文堂)

「世界山岳全集」は、昭和35(1960)年から翌年にかけて朋文堂から発行された、全13巻本である。同種のものとして、少し後にあかね書房から「世界山岳名著全集」12巻が現われ、こちらには姉妹集として、先立つ「日本山岳名著全集」もある。当初はこの二つを書…

大雨・暗い空

今朝は雨の音で目が覚めた。といっても、直接それに起こされたのではなく、夢の中で雨に降り籠められ、難渋してさてどうしたものか――と思案しているうち、ふと現実でないことに気付いたのである。その雨も次第に落ち着いてはきたものの、まだ暗澹たる空から…

AIYIMAプリアンプ用真空管(北京製6J2)

AIYIMA製真空管プリアンプ用の替え球として、北京製6J2を入手した。元々、このアンプに装着されていたのは6J1で、その改良型である6J2も使用可能と謳われているのだけれど、両者の間にはピン配置―というか内部の配線に若干の違いがある。2番ピン(カソード)と…

筑摩世界文学大系23 バルザック

以前記事にした「筑摩世界文学大系19 ゲーテI」と同じ全集に属する第23巻、やはり昭和35(1960)年の発行である。バルザックの作品で読んだとはっきり記憶しているのは「ゴリオ爺さん」くらいで、個人的にはあまり馴染みの深い作家ではないが、この一作を読ん…

初夏の陽気

昨夜から今朝にかけ、今年初めて、一晩中気温が10℃を割り込むことなく推移した。そして日中はさらに暖かくなり、気象計の数値は19℃台に留まったものの、玄関先に設置した寒暖計では20℃を大きく越え、初夏の陽気となった。これを受け、冬のあいだ閉め切ってい…

bluetooth送信USBアダプタ(TP-Link製)

bluetooth(送信)USBアダプタを購入した。TP-Linkなる中国メーカーの製品である。現在、オーディオの音源機器として使用しているNEC製「VersaPro VB-F」というPCは、そもそもビジネス向けモデルで、必要最低限の基本構成に必要に応じてオプションを追加する仕…

山桜・真空管(ロシア製6J1P-EV)の破損

去る6日、今春初めて暖房を使わずに過ごし、昨日までそれが続いていたが、昨夜からまた気温が下がって今早朝には僅かながら氷点下に落ち込み、起床時の室温も8℃に届いていなかったことから、20分ほど暖房を入れた。午前中は空に日が明るく輝き、気温も順調に…

JBL STAGE A120 音の印象

先の記事「スピーカー(JBL STAGE A120)」において、このスピーカーの外回りについては書いたので、今回はより本質的かつ重要な、サウンド・インプレッション、再生音の印象をご紹介しようと思う。まず、機器の構成と試聴楽曲を挙げておこう。PC---DAC---真空…

暖房なしの日

昨日はまた雨模様で、日中も気温があまり上がらなかったが、その反面、夜間の低下もなかった。そして今日は朝から強い陽射しが降り注ぎ、その高めの土台からさらなる気温上昇が見られ、ほとんど20℃に届かんとした。先週到来したの天候不順も、どうやら去った…

スピーカー(JBL STAGE A120)

一月ほど前に注文したものの、在庫切れでしばらく待たされていたスピーカーが漸く届いた。恐らく納期に余裕を持たせたのだろう、当初は五月中旬と通知されたが、それよりは十日ほど早く手にすることができたわけだ。今回は新品購入、機種はJBL製「STAGE A120…

五月の雪

今日も不安定な空模様で、日が差したかと思うとすぐまた暗くなり、ざッと降るパターンが繰り返された。その落ちてくるものは透明ではなく、何となく白みを帯びていたが、夕方何気なく外へ目をやるとすっかり雪に変わっており、すでに景色はうっすらと白く装…

暗い空の下での雑感

ここ数日、天気が安定しない。昨日は午前中青空が広がったものの、それまでの雨をもたらした雲の名残が居座り、昼頃にはまた勢力を盛り返して夕方また降り出した。今日も朝から曇り空で、やはり先ほどからまた雨となっている。風の強い状況も相変わらず。た…

RAMSA WP-1100A 音の印象

パナソニック製パワーアンプ「RAMSA WP-1100A」の定格出力は、ステレオモードで80W+80W(8Ω)、110W+110W(4Ω)、BTLブリッジモードで220W(8Ω)である。ビクターのスピーカーSP-E5500の最大許容入力は60W(瞬間は100W)、インピーダンスは8Ωなので、これらを繋ぐの…

中古パワーアンプ(パナソニック RAMSA WP-1100A)

ビクターのスピーカーに続き、パナソニック製パワーアンプ「RAMSA WP-1100A」が到着した。これは本来、一般家庭におけるリスニングルーム用の機器ではなく、所謂PA(Public Address)、すなわちより広い公共施設や屋外での音響伝達を目的としたプロ・ユース製…

中古スピーカー(ビクター SP-E5500)

先日購入した中古スピーカーが届いた。今回の買い物は、「ビクター(Victor)製SP-E5500」なる品で、元々単体で売り出されたものではなく、システムコンポのダウンサイジング版として一時期各社が挙って売り出したミニコンポ用のスピーカーだ。これが含まれて…

世界ノンフィクション全集10 バウンティ号の反乱、非情の山K2、他2編

筑摩書房の「世界ノンフィクション全集」もまた、何度か改版の重ねられたシリーズだ。この全集の量、および質を考えれば、それも当然かもしれない。先ず1960(昭和35)年に全50巻本として発行されたが、1966(昭和41)年には「現代世界ノンフィクション全集」と…

春を深める風

昨夜から立ち始めた強風は、今日も日中一杯吹き荒れ、日が沈んで漸く治まる兆しが見えてきた。木々を見ると南側へ揺れていることが多いが、北には蓼科山が鎮座しており、そちらからこれほどの風の吹くことは少ないし、実際、外へ出ても冷たさは感じない。ど…