蓼科高原日記

音楽・本・映画・釣り竿・オーディオ/デジタル機器、そしてもちろん自然に囲まれた、ささやかな山暮らしの日常

旅・旅行

ローカルバスの終点へ 宮脇俊三(著)

宮脇俊三の作品は、今から七年ほど前だったか、「鉄道紀行全集 全6巻」の合冊版電子書籍に、各社このサービスを本格的に展開した時期に当たったのか、破格ともいえるキャンペーン価格が付されているのに遭遇した際に購入して一通り読んだが、今般さらにそこ…

地球の歩き方

時刻表をはじめ、旅や旅行に関連した書籍を渉猟してそれらが次々と手元へ届いて来る内、以前購入してその後どこかへ仕舞い込んだ本もあったはず――と物置を引っ掻き回した結果、十冊以上を見出すことができた。その中に交じっていたのが、二冊の「地球の歩き…

地図と地球儀

地図を何冊か購入した。これまでいくつかの記事に述べてきた通り、空想旅行や追想旅行の強力な資料としてさまざまな時代や地域における鉄道の時刻表を現在収集した結果、鉄道の路線が地球上にどの程度張り巡らされている(いた)か、また色々な地点間の移動に…

時刻表いろいろ―交通案内社版

私が初めて時刻表を買ったのは、大学二年の夏、学友たちと本州西部一周旅行を企てた際のことだった。もっとも、その旅行の音頭取りは他の奴で、私はどちらかと言えばお客さん的位置付けではあったけれども、大まかな経路くらいは把握しておこうと考えたよう…

時刻表いろいろ―JR(交通新聞社)版

その名称、およびみどりの窓口に常備されているという事実から、いわゆる「JR時刻表」が公式時刻表だとこれまで思っていた。現在は実際その通りなのだが、この状況になったのは1987(昭和62)年に実施された国鉄の分割民営化以後のことで、それまでは先に取り…

時刻表いろいろ―JTB(日本交通公社)版

鉄道の黎明期から近年に至るまで、ある程度の連続性をもってその栄枯盛衰を辿れるよう、時代ごとの時刻表を手元に置きたい―と考えて手頃な価格で中古市場に出てきたものをぽつぽつと購入し始めたことは既述した通りである。その鉄道時刻表については、JTB(日…

時刻表収集―点から線へ

近年の鉄道時刻表を一冊買ったところ、そこに掲載されている路線図のあまりの疎らさに寂しい気持ちになったため、東海道新幹線開業直後、1964年10月号の復刻版を追加購入し、続いて記念すべき時刻表創刊号の復刻版、当時日本の統治下にあった満州・朝鮮・台…

満州朝鮮復刻時刻表

今年に入って、ひょんなことから漂泊の想いが心に湧き上がって止まなくなり、それに突き動かされて古今東西の時刻表をいくつも漁る羽目となったことは以下の記事などに既述し通りである。その流れに身を任せている内、また一つ欲しいものが目の前に現れ、矢…

時刻表古今東西

長岡市への小旅行が呼び水となり、長らく心の奥底に潜んでいた旅心が頭を擡げてきたこと、およびその疼きを鎮めるために旅行関係の書籍および映像作品を少なからず購入した(してしまった)ことは以下の記事にご紹介(というか白状)したが、その獲物の中に鉄道…

旅心の呼び水

ちょっとしたきっかけにより、それに繋がる事物や事柄に対する関心興味が急激に高まることは、誰もが経験することだろう。個人的なことを言えば、二年ほど前、ふと真空管による再生音を聴いてみたくなり、軽い気持ちで五千円ほどのプリアンプを購入したこと…

長岡への小旅行(4)―飯山線沿線と長岡の印象

雪は激しくなり、日も暮れてきて、窓外の風景はまったく暗鬱なものへと変わった。物理的な暗さを言えば、周囲にほとんど人工的な明かりのない我が家の方がずっと深いのだが、これはそもそも人のいないためで、人が少なからず住んでいるであろう集落に、明か…

長岡への小旅行(3)―長野から豊野・戸狩野沢温泉・森宮野原へ(飯山線)

長野駅へは、以前首都圏に住んでいた時、スキーのため何度か立ち寄ったことがあるが、目指したのは黒姫や妙高高原だったので、篠ノ井線同様、豊野から先の飯山線を辿るのも今回が初めてとなる。その篠ノ井線で長野駅に到着すると、空はまた雲が切れてそこか…

長岡への小旅行(2)―乗車券の購入・篠ノ井線で長野まで

松本から長岡までの行き方については、事前にウェブサービス「乗換案内」で調べ、次の経路を辿ることにした。松本―(篠ノ井線)→長野―(飯山線)→越後川口―(上越線)→長岡 運賃は3,700円ということである。駅構内へ入って、まず自動券売機の上の路線図を眺めたと…

長岡への小旅行

所用ができて、新潟県の長岡市へ行った。何の変哲もない一件なのだが、個人的には久しぶりの遠出でなかなか面白かったので、ここにその顛末を記しておこうと思う。それは決して大きな負担を強いられる性質の用事ではなかったものの、当方から長岡までの距離…