蓼科高原日記

音楽・本・映画・釣り竿・オーディオ/デジタル機器、そしてもちろん自然に囲まれた、ささやかな山暮らしの日常

旅・旅行

九分―幻想の老街と清明な海

瑞芳駅から九分へはバスで行く。東口改札を出て、駅前の大通りを左へ200mほど行った所にあるその乗り場に着くと、それなりに先客が待っており、それを目当てに一人のタクシードライバーが現れて妙齢の日本人三人組に声を掛けてきた。タクシー速い、バス遅い―…

平渓線―十分・平渓・菁桐

台湾での二日目は、平渓線に沿って点在する観光地をいくつか訪ね、その中でも最も有名であろう九分(にんべんに「分」)に泊まる予定である。朝食付きのプランだったので宿で食事を済ませて八時前にチェックアウトし、その基点となる瑞芳へと足を踏み出した。…

台湾への長い道のり

台湾へは、シンガポール航空グループのLCC(格安航空会社)の一つであるScoot(スクート)を利用し、成田空港から桃園空港へ飛んだ―と書くと至極簡単な道程なのだが、実際はこれがなかなかの大仕事だった。飛行機の発時刻は12:45。なかなかいい時間帯のフライト…

台湾へ―久しぶりの海外旅行

先月、台湾へ旅行してきた。思い返すと、海外へ出たのは2001年にモルディブへ行って以来なので、実に四半世紀ぶりのことになる。去年の春の東北を皮切りに今春の北海道まで、日本国内をあちこち回った流れを受け、次は九州か沖縄かと当初は考えていたのだが…

稚内往復と冬のノシャップ岬、札幌のラーメン横丁

七日目、観光を含むのは今日が最後で、なかなか大変な一日となる。朝四時半に起床して、同室の人の睡眠を妨げないよう身支度をし、階下の食堂で前日に名寄のドラッグストアで用意しておいた軽い朝食を済ませると五時過ぎ、まだ少し早かったけれど、静かに宿…

華やぎの列車旅、逢魔が時の天塩川風景

旅の六日目は、まず北見から石北本線で旭川へ、そこから宗谷本線を二本乗り継ぎ音威子府に至り、ここで宿泊の予定である。その旭川へ向かう朝の普通列車としては八時台と十時台のものがあったが、どちらも音威子府に着くのは同じ、前者なら旭川で二時間ほど…

花咲線を戻り、釧網本線の車窓から流氷を見る

根室での起床も早く、五時。前日に日の入りを見ることができたので、日の出も拝めたらと思ったのである。もちろん、方角からして海からでないことはわかっていたが、日本で一番早い日の出というのはやはり特別な感がある。しかし、生憎この日は薄いながら雲…

花咲線を辿って根室へ・海への日の入り

帯広の朝も早く始まった。前夜に食した豚丼が美味かったので朝食もこれを―と思っても、朝、それも早朝から開いているところはほとんどない。そんな中、「ぶた八」という店が帯広駅構内で弁当を販売していることを知り、散歩がてら買いに行ったのだけれど、ネ…

新得で映画を想い、帯広の豚丼と宿に満たされる

三日目は列車を乗り継いで帯広を目指す。しかし、基本的に特急には乗車できない旅ゆえ乗り継ぎの効率が悪く、夕方の適当な頃合いに帯広駅に着くには千歳駅11時35分発の石勝線列車に乗ることだけが肝で、これに間に合えば小樽を早く出ようが遅くなろうが関係…

函館本線を辿り、長万部を経由して小樽へ

北海道に入って二日目、早朝に起きて窓から外を見ると、湿った雪が重く降っていた。この日は函館本線を辿って小樽に至る予定だが、朝食を済ませても乗るべき列車にはまだ間があり、夕暮れ時と朝、それぞれの景色を対照させてもみたかったので、今一度近くの…

函館観光は雨と風の中

函館駅の観光案内所で貰った地図を手に駅を出、霙の混じる冷たい雨の中、傘を差して先ずは今夜の宿へチェックインしようと元町エリアへ向かった。市電かバスの利用も考えたが、それほどの距離ではないし、街歩きを観光の大きな要素と考えていることもあって…

万難を排して函館へ

天気予報が的中し、北海道旅行に出る前日の午後から大雪となってしまった。夕方の時点で既にまとまった積雪、このままでは翌早朝に車を出すことは無理と予想されたので、夜に市街地へ下りて一晩を過ごした上で列車に乗ることにした。ただ、鉄道の乱れも大い…

冬の北海道周遊

気がつけばもう何十年前のことになるが、学生時代に夏の北海道を周遊したことがある。冬について言えば、その後スキーに熱中するようになって毎年のように訪れた。しかしそのいずれもが空港とスキー場の往復だけで、彼の地の本然の姿、人々の営みや景物に接…

氷見線・雨晴海岸、大糸線の運休

今回の旅では、宿の種別とすればゲストハウスに入るだろう「エイトポイントイン金沢」に宿泊した。日本では二段ベッドの一区画を個人用(就寝)スペースとするゲストハウスが多い中、ここはキャビンと呼ばれる狭いながらも半独立空間―壁は天井まで届いておらず…

福井・敦賀観光―福井城址・養浩館庭園・福井神社・氣比神宮

旅の二日目は「あいの風・IR・ハピライン連携 北陸3県2Dayパス」を利用して金沢から敦賀まで往復する。といっても列車に乗ることだけが目的ではないし、時間的にもある程度の余裕はあるので、福井と敦賀でのちょっとした観光も組み入れた。宿を七時過ぎに出…

金沢観光(2)―金沢城公園・兼六園・にし茶屋街・長町武家屋敷跡野村家

次に訪れたのは金沢城公園である。この公園で重要な位置を占める菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓・橋爪門へ入るのは有料とのこと、個人的には是非とも入ってみたいという気持ちは正直なかったのだけれど、兼六園など他の諸施設にも通用する「文化の森おでかけ…

金沢観光(1)―主計町茶屋街・ひがし茶屋街

北陸新幹線はくたか555号の車内で簡単ながら昼食を済ませていたので、金沢駅に着くとすぐ、観光を始めるべくバスの案内所へ入った。今回はいくつかの名所を回るつもりで、金沢市内1日フリー乗車券なるもののあることは調べてあった。また、金沢駅東口を起点…

北陸新幹線はくたかで金沢へ

以前横浜に住んでいた時、スキーの帰りに長野新幹線に乗ったことはあるが、金沢まで延伸され北陸新幹線と名称が変わってからは、旅行自体長らくしなかったこともあって乗車していない。現在の居住地である茅野市から金沢へ行くのにこれを利用する場合、乗車…

冬の北陸旅行

昨年末に北陸へ行ってきた。冬の荒れた日本海、暗く雪雲に閉ざされた町など、心に沁みる風景を見たかったのだ。日程については、年の瀬の繁忙期を避ける意味もあって二泊三日の短いものとしようとすぐに決めた。一方、どこをどのように訪れるかという点では…

倉敷・赤穂線

学生時代、専攻していたわけではなかったが美術にも関心があったので、当時倉敷を訪れた際には大原美術館で長い時を過ごしたが、この夏の四国・中国旅行で倉敷へ立ち寄った時には、時間的に余裕のなかったこともあって美術館へ入るのは見合わせた。その代わ…

京都(2)―清水寺・伏見稲荷大社

京都では「サンチャゴゲストハウス京都」に泊まった。ここもカプセルホテル形式の二段に並んだベッドが寝場所で、飲食などは共用スペースで行うスタイルである。さすがに京都と言うべきか、夜に観光から戻るとその共用スペースには数多の外国人の姿が見られ…

京都(1)―八坂神社・知恩院・野宮神社・渡月橋

前記事に書いた通り、今般の旅で京都にいられるのは昼過ぎから翌日の昼前までである。丸一日に満たない時間で、さてこの世界的観光地の擁する数多の名所旧蹟のどこを訪れようか―と考え始めたものの、例によってどうしてもこれが見たいというものがあったわけ…

秋の乗り放題パスで京都・倉敷へ

先月、初めて「秋の乗り放題パス(大人7,850円)」を利用して旅をした。これはJR線の普通・快速列車の普通車自由席、BRT(バス高速輸送システム)、JR西日本宮島フェリーに三日間乗車できる切符で、秋に設定のない青春18きっぷの空隙を埋める役割を果たしている…

紀勢本線、飯田線を完乗して旅は幕

最終日、六時半に宿を出て津駅へ向かう。前夜は結構な道程と感じたのに、一度通った道、しかも明るい日差しの下ということもあって体感的には呆気なく着いてしまった。7:11発紀勢本線亀山行列車の到着を待つ内、時間的に、また向かう方向からも続々と通勤通…

鳥羽まで行き戻り、伊勢神宮を参拝して津へ

三日目、7:50発きのくに線新宮行列車に乗るべく、七時に宿を出て紀伊田辺駅へ向かった。事前に見たYahoo!乗換案内では紀伊田辺駅始発となっていたのだが、到着した列車内には何故か少なからぬ乗客の姿があった。一瞬、座席確保のための折り返し乗車かという…

紀伊田辺・白浜観光

旅の二日目は列車には乗らず、紀伊田辺と白浜の観光に当てた。もっとも、徒歩では行動範囲があまりに狭くなってしまうため何らかの交通手段を利用する必要があり、バスとレンタサイクルに白羽の矢を立てた。バスには一日乗り放題となるとくとくフリー乗車券…

中央本線・関西本線・紀勢本線を辿り紀伊田辺へ

先ずは七月の旅と同じ路線・列車で名古屋へ。前回は良く晴れた空模様だったが、今般はほぼ全区間に亙って雲に閉ざされており、所々でパラパラもしくはさあッと降った。まだ暑さが続いていたこともあり季節の推移はほとんど感じなかったけれども、この天候の…

残りの青春18きっぷで紀伊半島一周と飯田線の旅

去る七月に青春18きっぷ二枚で四国と中国を周遊したが、その際使用したのは七日分で三日分が残っていた。これを消化すべくまた新たな旅の計画を練り始め、今般は先の四国同様今まで訪れたことのなかった紀伊半島を一周することにした。しかし、名古屋を起点…

姫路城(白鷺城)に立ち寄り、帰路を辿る

宿をチェックアウトする前に、今一度早朝の倉敷美観地区を歩いた。倉敷川から逸れた界隈へ少し入ると阿智神社の急な石段が現れたので、そこを上って参拝。少々苦労して高さを稼いだお陰で、倉敷の町の俯瞰も得ることができた。学生時代に倉敷へ来たときは、…

津和野から倉敷へ―美観地区散策

六日目。朝六時過ぎに宿をチェックアウトし、昨日は高岡通りを辿って来たので、今日は別の殿町・本町・祇園庁の各通りを歩いて駅へ向かった。前日とは逆に朝の些か観光には早い時間帯とはいえ、やはり人の姿が少な過ぎるように感じる。しかし建物の佇まいや…