蓼科高原日記

音楽・本・映画・釣り竿・オーディオ/デジタル機器、そしてもちろん自然に囲まれた、ささやかな山暮らしの日常

ダイヤトーンDS-251の修理(エッジの亀裂とコーンの折れ筋)

(承前)ダイヤトーンDS-251のウーファーエッジは、ロールが奥へ凹んだ所謂逆ロール型である。そして既述した通り、同メーカーのスピーカーに往々にして見られるエッジの硬化は出てはいないものの、一ヵ所、径方向にエッジを寸断する形で亀裂が生じていた。さ…

ダイヤトーンDS-251のクリーニングと機能確認

今般入手したダイヤトーン製スピーカーDS-251は、前記事に書いたように堅牢な突き板仕上げということもあって、50年前の製品としては比較的良好な状態を保っている。しかしそうは言っても、長年に付着蓄積した埃や汚れは随所に見られたので、先ずこれらの除…

スピーカー DIATONE(ダイヤトーン) DS-251―機種選定から入手まで

テクニクスSU-8055とビクターDC-5500というプリメインアンプとスピーカーの組み合わせは、幸い安定して良い音を聴かせてくれている。ただ、DC-5500の方はシステムコンポの構成要素と位置付けられた製品で、単品コンポーネントとして販売されたものではない。…

Spring Will Be A Lot Early This Year

それにしても暖かい。ここ数日、夜間にも気温が氷点を割り込むことはなく、昨日今日などは日中10℃を超えた。しかも、この先の予報を見ても、しばらくは同じような陽気が続くらしい。ふと気づくと今年も既に1/6以上が過ぎ去り三月も半ば近くなっているので…

日本史通論 武藤誠(編)

「日本史通論」は、以前当ブログでご紹介した「西洋史通論」と同じく、大学教養課程の歴史講座における用途を企図して創元社から出されたテキストで、ご想像される通りさらに一冊「東洋史通論」もあり、これも当方の書棚に並んでいる。創元社「日本史通論」…

旅心の呼び水

ちょっとしたきっかけにより、それに繋がる事物や事柄に対する関心興味が急激に高まることは、誰もが経験することだろう。個人的なことを言えば、二年ほど前、ふと真空管による再生音を聴いてみたくなり、軽い気持ちで五千円ほどのプリアンプを購入したこと…

Technics(テクニクス) SU-8055の仕様と音質

水洗いという荒療治を施し、これが幸い奏功したTechnics(テクニクス)製プリメインアンプSU-8055で音楽を聴き始めてからもうすぐ一月になるので、例によってその主な仕様と、再生音質に対する個人的な印象をご紹介しようと思う。同機選定に至った経緯について…

雪融け

この土曜日から日曜日にかけては寒さ厳しく、夜間は氷点下10℃を割り込んだが、月曜へと日付の変わる頃から気温は上昇へ転じ、昨日今日の日中は青空から降り注ぐ陽射しもあって冬日を免れている。その陽気に誘われて散歩へ―というわけでもなく、これがほぼ日…

長岡への小旅行(4)―飯山線沿線と長岡の印象

雪は激しくなり、日も暮れてきて、窓外の風景はまったく暗鬱なものへと変わった。物理的な暗さを言えば、周囲にほとんど人工的な明かりのない我が家の方がずっと深いのだが、これはそもそも人のいないためで、人が少なからず住んでいるであろう集落に、明か…

長岡への小旅行(3)―長野から豊野・戸狩野沢温泉・森宮野原へ(飯山線)

長野駅へは、以前首都圏に住んでいた時、スキーのため何度か立ち寄ったことがあるが、目指したのは黒姫や妙高高原だったので、篠ノ井線同様、豊野から先の飯山線を辿るのも今回が初めてとなる。その篠ノ井線で長野駅に到着すると、空はまた雲が切れてそこか…

長岡への小旅行(2)―乗車券の購入・篠ノ井線で長野まで

松本から長岡までの行き方については、事前にウェブサービス「乗換案内」で調べ、次の経路を辿ることにした。松本―(篠ノ井線)→長野―(飯山線)→越後川口―(上越線)→長岡 運賃は3,700円ということである。駅構内へ入って、まず自動券売機の上の路線図を眺めたと…

長岡への小旅行

所用ができて、新潟県の長岡市へ行った。何の変哲もない一件なのだが、個人的には久しぶりの遠出でなかなか面白かったので、ここにその顛末を記しておこうと思う。それは決して大きな負担を強いられる性質の用事ではなかったものの、当方から長岡までの距離…

昨日の湿った降雪、そして今日

昨日も気温の高い中、湿った雪が降り、雨に近いような霙になる時間帯もあった。これにより屋根に積もっていた雪が動き、それほど溜まっているとは思わなかったのだけれど、一斉にほとんどすべてが雪崩落ちたため、なかなか盛大な音響を耳にすることとなった…

またこの冬らしい雪

大雪になる恐れあり―という予報の出ていた昨日は、朝の内こそちらちらと細かく落ちてくるだけだったが、昼頃から雪の粒、降り方ともに大きくなり、そのまま深夜まで降り続いたことから、警告通りとなってしまった。しかも、この冬の特徴である、夜間に強風が…

Technics(テクニクス) SU-8055―再び機能確認とクリーニング

季節の進みもあってか、このところ寒さは落ち着いていたので、暖房の使用状況は朝に一度ファンヒーターを入れ、あとは石油ストーブをほぼ終日焚き続ける形だった。そして、先に水洗いしたTechnicsのプリメインアンプSU-8055は、ファンヒーターを使っている時…

窓外の足跡

夜間はまだまだ寒さ厳しく、普通に氷点下10℃を割り込むが、日中の気温に春の近づいていることが感じられるようになってきた。今日などは特に、眩しい陽光が降り注いだこともあって、景色だけではなく気分も明るくされた感がある。気象計のデータはデータは0℃…

Technics(テクニクス) SU-8055のクリーニング(水洗い)

アンプの水洗いという荒業を行うに当たっては、本来なら安全のためコンデンサの放電はしておくべきで、そのためのツールを作ろうかとも思ったのだが、容量的にさほど大きいものではないようだし、それに一旦実行を決意すると早くやってみたい気持ちが湧いた…

Technics(テクニクス) SU-8055の機能確認

何分古い機種ということもあり、今般入手したTechnics(テクニクス)のプリメインアンプSU-8055は(も)、経年による汚れがかなり目立ち、外観を損なっていると同時に、そこに触れるのも少々躊躇される状態だった。そこで最も気になる機能の確認は措き、濡らした…

薪の消尽・春の気配

昨夜もまたちょっとした冷え込みが来て、未明には氷点下15℃を割り込んだ。しかし、夜が明けると雲一つない空から明るい陽光が降り注ぎ、気温はこの時間までマイナス5℃を超えていないものの、気分的・体感的にはまったく寒さを覚えない。青空と雪の蓼科山とが…

プリメインアンプ Technics(テクニクス) SU-8055―機種選定から入手まで

OTTOのプリメインアンプDCA-A15の酷いバリノイズが再発し、これを治めることができずに使用不能となってしまったため、スピーカーが一セット余るという状況に陥ってしばらく経った。生鮮食料品ではないのだから、別段急いで鳴らす必要はないのだけれど、孤立…

ヘディン探検紀行全集7 トランスヒマラヤ(上)

1905年10月、当時まだ地理的に空白だった、ヒマラヤ山脈の北、チベット高原中央部から南部にかけての地帯を踏破して禁断の聖都ラサへ足を踏み入れるという壮大な意図を胸に、ヘディンは第三回中央アジア探検へと向かった。その出発点となるインドまでは、普…

寒波の只中

昨日、「まだ氷点下7℃ほど」と記事に書いてそれを投稿した直後、すぐに大台を突破し、未明の最低気温は-18.2℃まで下がった。夜が明けても気温の低い状態は変わらず、午後には陽が差したにもかかわらずマイナス12℃に届くことなく再び下方へと反転してしまった…

寒波の襲来

大寒を迎えた直後の寒さは一時的で、一昨日昨日辺りは過ごしやすかったが、いよいよ予報通り強い寒波が襲来したようだ。当然ながら、夜が明けると気温は上がり始めるのが普通、しかし今日は陽射しがなかったこともあって、朝七時に-4.0℃の最高気温を打った後…

令和5(2023)年の大寒

先週末から今週初めにかけての異様な暖かさの後も、例年に比べれば気温の高い状態で推移し、今日令和5(2023)年の大寒を迎えた。前記事に取り上げた、屋根から垂れ下がった雪の帳は、案の定綺麗に崩れ落ちてしまった。とはいえ、やはり寒さは大地をはじめとす…

雪帳

年末に大雪が降ったものの、その後は落ち着いた天気が続いている。しばらく降雪のなかった時は路面の雪が磨かれて氷と化し、車の走行、歩行ともかなり神経を使う必要があったが、幸いそこへ新たに数cmくらいずつ、何度か積もってくれたおかげで現在は比較的…

ポストマン デイヴィッド・ブリン(著)

近未来、核兵器と生物兵器の使用された世界大戦により、アメリカ合衆国という統一国家は瓦解し、人々は各地に孤立的なコミュニティを形成してサバイバリストという無法者の集団に対峙していた。そんな荒廃した世界に生き、旅をしながら折に触れてそれらコミ…

カセットテープ今昔

去年の十月、そして十一月に、それぞれ「SONY CFD-700 DoDeCaHORN CD」「SANYO U4-W26(K)」という二台のラジカセを購入したのは、昔録ったカセットテープが古い段ボール箱から出てきて、これを再生する手段を手元に備えておきたかったため―ということは…

SONY CFD-700 DoDeCaHORN CDの仕様と音質

先に、SONY製CDラジカセ「CFD-700 DoDeCaHORN CD」の劣化したサブウーファー・エッジの交換を行ってから一月余りが経過した。何かと慌ただしい時季であることに加え、いつの間にか手元に少なからぬオーディオ機器が集まってこれらをとっかえひっかえ鳴らして…

足跡の主

この時季、ベランダに積もった雪の上に残る足跡を時折目にする。三つの窪みが一セットになったもので、一見兎の足跡のようではあるが、もちろん兎が柱を伝って上ってくるはずはない。その他に考えられる主としては、栗鼠と鳥があり…

大雪で節電

金曜日以降、雲が頭上に来るとまだ雪がちらつくものの、どうにかまとまった降りとはならずに済んでいる。しかし積雪はもう50cmを超えた。地面に積もったその雪を眺めている時、ふと、これで節電できるかもしれないと思い付いた…