マイナンバーカードの画像を提出する必要が生じたため、先にWindows11へアップデートしたマシンに接続したプリンタCANON MP600でスキャンをしようとしたところ、Windows10の時には問題なくできていたそれが不能となっていた。
まず試みたのは、MP Navigatorというソフトウェアからのスキャンだが、次の画像のようなエラーメッセージが出て頓挫してしまったのである。
無論、プリンタは接続されており、印刷も問題なくできるにもかかわらず、である。
次いで、コントロールパネルにプリンタを表示させ、その上での右クリックでスキャンをキックしようとしたところ、下の通りだった。
困ったときのネット頼り――と早速調べてみたが同様な事例は見当たらず、ただその際、Windowsの「ペイント」アプリでもスキャンが可能、との情報を目にしたのでこれを行おうとしたが、同アプリのファイルメニュー配下にある「カメラまたはスキャナーから取り込み」がグレーアウトされており、やはりスキャン機能が認識されていないようである。
こうなると上のエラーメッセージに従い、WIA(Windows Image Acquisition)ドライバを入れてやるべきなのだろうけれど、そもそもCANON MP600はWindows XP時代のプリンタで、7まではドライバが提供されていたものの、その後の公式更新はなく、ある意味騙しながら使用してきた古い機種ゆえ、WIAドライバといっても何を入れればよいか見当がつかない。
それにデバイスマネージャーで確認すると、当該ドライバは見えているのである。
そこでさらに調べていくと、より一般的状況での対処法として、WIAサービスの再起動、さらにはスキャナードライバのアンインストール(および再インストール)という手のあることを知り、順に行ってみた。
その結果、前者では問題の解決は見られなかった一方、後者が幸い奏功し、無事スキャンできるようになった。
以下、備忘録を兼ねてその手順を記すが、例によって当方以外の環境での問題解決は保証できないこと、および思わぬ不利益を来たす恐れも十分あり得ることは、予めお断りしておく。
スキャン機能復旧手順
1. スタートボタンの右クリック、あるいはタスクバーの検索ボックスへ"device"と入力、またはコントロールパネルからハードウェアとサウンドへ進むことにより、「デバイスマネージャー」を開く。
2. 「イメージング デバイス(Imaging devices)」配下の当該スキャナーを右クリックし、「デバイスのアンインストール(Uninstall)を実行。
3. デバイスマネージャーを閉じ、PCを再起動する(これにより、Wndowsがデバイスを探してインストールしてくれるようだ)。
なお、観察した限りでは、上の手順の実行によりドライバーが別の物に変わった様子はなく、どうもWindows11へのアップデートにより、これが宙に浮く形となってしまったらしい。
ともあれ、スキャン機能が無事復活して安堵している。