蓼科高原日記

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SONY SS-G333ESの仕様と音質(序=セッティング)

先に苦心の末何とか修理(エッジの張り替え)を実施したSONYのスピーカー「SS-G333ES」を鳴らし始めて一ヶ月が経過した。

 

とは言うものの、この一年でオーディオ機器が一気に増え、再生システムがいくつもある状態になってしまったため、SS-G333ESの出番は二日に一度くらいであることから、エージングはまだ十分ではないかもしれないのだが、それでもだいぶ音はこなれてきたように思われるので、ここで音質の印象を記しておこうと思う。

 


その前に、同機の仕様を簡単にご紹介すると……

 

方式:3ウェイ・3スピーカーバスレフ方式ブックシェルフ型
ユニット:31cmコーン型ウーファー+12cmバランスドライブ型スコーカー+2.5cmドーム型ツイーター
再生周波数帯域:30Hz~25000Hz
出力音圧レベル:91dB/W/m
インピーダンス:6Ω
クロスオーバー周波数:500Hz、4000Hz
外寸:幅400x高さ695x奥行350mm
重量:32kg(1台)

 

となっており、いずれもこのクラスの機種としてほぼ標準的な数値というところだろう。

 


これが来る前の手持ちの最大機だったDIATONE DS-66EXと比較すると、ウーファー径が4cm増え、それに従ってエンクロージャーのバッフル面積も確かに広くなっているわけだが、その比率は1.3程度なのに、見た目の感じは二回りほど大きい印象である。

 

これは、サイズに対する感覚が、個人的に両者の中間で不連続になっているせいかもしれない。

 

もう一つ、重量がDS-66EXの17kg(1台)の倍近くあり、移動や開梱などにかなりの苦労を強いられたことも心理的に作用している可能性がある。

 


ではいよいよSS-G333ESの音質について――といきたいところだけれど、その前にこのスピーカーの設置形態も明記しておくべきだろうことに気付いた。

 

これだけのサイズを具えながらフロアー型ではなくブックシェルフ型を謳っているので、設置の仕方に音質も少なからず影響を受けると思われるからだ。

 

 

 

 


まず、基本的に床への直置きは避けたく、DS-66EXで用いて高いコストパフォーマンスを得られたのと同様な方式を採ることにした。

 

その主役はレンガである。

 

サイズに加え素材的にもブロックの方が適しているだろうとは思ったものの、取り敢えず手元にある材を試してみることにした次第。

 

DS-66EXの場合は、レンガを床に置いてその上にスピーカーを載せたのだが、今般の設置においては後で少なからぬ位置調整が必要と予想され、重量32kgの物体に対してこれを行うとなると、実際に可能なのは、持ち上げるように力をかけながらずらすことになると考えられるので、前例の完全な踏襲ではレンガ自体のポジションが崩れて収拾がつかなくなるに違いない。

 

そこでちょっと工夫し、まず板材を床に置き、その上にレンガを固定し、さらにそこへスピーカーを載せることにした。

 

材については、レンガは手元にあったものを利用、板材はいつものようにダイソーさんを覗いたら40cm×30cmのMDFボードがあり、固定材も両面テープでよかろうとこれらを購入(どちらも一つ当たり税込み110円)。

 

また、レンガの上への直置きは躊躇されるし、さらにこの接面でのずらしも考慮して、貼り付け型の小さなフェルトクッション(32枚入り税込み110円)も併せて調達した。

 


本来なら画像をご紹介したいところだが、材が揃うと気が早ってすぐ作業に取り掛かり、それに夢中になって撮影を忘れてしまった。

 

もっとも、大して複雑な組み立てでもないので、次の図式でご理解いただけるはずだ。

 

(床) - MDFボード - 両面テープ - レンガ - クッション - (スピーカー)

 

ここで、MDFボードの下面にもフェルトクッションを貼ろうかとも考えたが、滑り過ぎとなりそうな懸念と、滑る部分が二ヵ所できると逆に微調整の障害になりそうだったことから取り止めた。

 

こうしてスタンドを設え、その上にスピーカーを設置したのが次の画像(再掲)である。

 

20220508-SONY SS-G333ESの設置方式

 


と、ここまで書いてきてふと気づくと、またしても前振りが思いの外長くなってしまったので、音質のインプレッションは次稿へ送りたい。

 

それに、SS-G333ES固有の音質を云々する前に書いておきたい、ちょっと気付いたこともあるのだ。