先に注文したJBL Control 1Xtreme用のエッジが漸く届いた。
一ヵ月近く待つこととなり少なからず気を揉みはしたものの、海外からの配送のため日数を要すると明記されてもいるし、無事手にできたことを良しとすべきだろう。
もう一つ気掛かりだったのは、Control 1Xtremeのコーン径が実測87mmあるのに対し、入手した製品の仕様がロール内径85mmとなっており、若干コーンがここに掛かってしまうかもしれないという点だったが、実際に嵌め込んでみたところ、どうやら問題はなさそうである。
これで張り直し作業を行えるわけで、早速それに取り掛かった。
先ずはユニットのエンクロージャーからの分離だが、JBL Control 1Xtremeではそのためにバッフル板を外すことが必要で、これを行うべく前面バッフル周縁6ヵ所の留めねじをドライバーで外した。
ネット上には、バッフルがさらに接着剤で固定されていることがあり、その場合は外すのにかなりの力技を要するとの情報もあったが、当方のControl 1Xtremeはねじ留めで装着されているだけで、ねじを抜くだけですぐに外すことができた。
続いては、ユニットをバッフルに固定しているねじである。
このねじはナットと組み合わされており、これに関しても、やはり接着剤が問題となるケースがあるらしい。
恐らく製造時の作業効率を上げるためだろう、ユニットとナットを接着するのはいいとして、その接着剤がねじにまで付着して固化し、外れなくなっている例が散見されるというのだ。
しかしながら、これも特に問題なく片方の4本を処理し、もう一台についても1, 2, 3本と何ら支障なく終えたのだが……
最後の1本に至って、正しく上の問題に直面してしまったのである。
大量の接着剤が付着しているわけではないのだけれど、六角レンチをナットに当てて固定し、反対側のねじをドライバーで回そうとしたが、どんなに力んでも緩まない。
半分自棄になり、いっそのことバッフル板を割ってしまおうか――という気も一瞬起こったが、さすがにそれをすぐ実行に移すほど短慮ではなく、さてどうしたものか――と考えて思い付いたのが、溶剤を使うという手である。
もっとも、今手元にあるのは溶解作用の弱いペイント薄め液のため、これが用をなすかどうかは定かでなかったものの、ともかくやってみる価値はある――とこれを試したところ、幸い接着力は緩み、無事ねじを回して外すことができた。
あとはファストン端子で繋がっているリード線を外して、ユニットの分離は完了である。
と、初段でいきなり躓き、やや多くの字数を費やしてしまったので、その後の作業経過については別稿でご紹介したい。