三週間ほど前に梅雨明けが宣され、六月中に夏空が続くようになることは珍しい――などと書いたと思ったら、それはほんの数日のこと、またぐずついた空模様の連続となり、却って梅雨の間より陽射しは少なく雨の多い状況に陥ってしまった。
戻り梅雨・返り梅雨という言い方もあるようだが、ここまで長引いては、やはり元々の梅雨が明けていなかったと考える方が妥当な気がする。
一昨日の「海の日」も、ここが山の上であることは別として、まったくそんな情趣は感じられなかった。
そんな中、今日は久しぶりに雲が少し切れて青空が覗き、物の影が生じるくらいの陽射しもこぼれた。
しかしこれも予報よりはずっと控えめ、昼過ぎからほんの数時間のことで、その後再び空は雲に閉ざされてしまった。
家の周りの草がだいぶ蔓延り、前々から刈りたいとは思っているのだけれど、空を見上げるとなかなか意欲も腰も上がらない。
無論、切羽詰まれば踏み切るつもりだが、もう少し様子を見る余裕はありそうだ。
ただ、からりと晴れると、紫外線と暑さに加え、虻に纏いつかれるという難儀を蒙るので難しい。
その点、今日などは理想的な草刈り日和だった――と今気付いても後の祭りである。
もっとも、こんな風にだらだらと日の過ぎてしまうのは例年のこと。
それでも最終的には済ませているのだから、これはこれで悪くないだろう。