蓼科高原日記

音楽・本・映画・釣り竿・オーディオ/デジタル機器、そしてもちろん自然に囲まれた、ささやかな山暮らしの日常

SONY MU-A301の修理(メンテナンス)―続き

昨日、外出したついでにダイソーを覗くと、SONY MU-A301のハンドル外しに使えそうなレンチがあったので購入してきた。

 

20220702-SONY MU-A301(4)

 

帰宅して早速ナットに嵌めてみたところ、無論サイズは確認しておいたので問題なく、また本体との干渉も生じず無事回すことができた。

 

因みに、当たって駄目だったレンチは次のもの、縁の幅が仇になってしまったのだ。

 

20220702-SONY MU-A301(5)

 


さて、今日は修理(メンテナンス)の再開である。

 

ハンドルを外せたのはいいとして、接点を磨くためには、それを本体から引き出すことが必要で、それにはアッテネーターのつまみと、フロントパネルおよびアッテネーターの装着されているプラスティック製パネルも外さねばならない。

 

そのつまみは、一見したところねじ穴がないので、はじめはシンプルな嵌め込み式かと思ったが、引っ張ってみてもびくともしないのである。

 


一体、どのように留められているのか、どのように外すのか――としばらく考えたものの埒が明かず、困ったときのネット頼み――と色々なキーワードで検索しているうち、まさにいま自分のしようとしていることを、姉妹機であるMU-A151で行った実例を丁寧に紹介してくれている記事に遭遇した。

 

taka-and-teto.sblo.jp

 

それによると、同モデルでは、何とねじ穴がつまみの突出部分ではなく、アンプ本体の奥に隠れたところに穿たれており、しかも二ヵ所。

 

そして、アンプ下部、本体とフロントパネルの隙間から六角レンチを差し入れてねじを回す仕様というのである。

 

こんなことは、もし上の記事に出会わなければまず見抜くことはできなかったに違いない。

 

これだけでも助かったのに、以後の作業にも多大な恩恵を被った。

 

 

 

 


その作業とはすなわち、アッテネーターつまみに続き、フロントパネル、プラスティック製パネルを取り外し、漸く手前に引き出せたアッテネーターのカバーを外した上、接点復活剤を含ませた綿棒で抵抗体を磨いたのである。

 

20220702-SONY MU-A301(6)

 

思った通り、その綿棒にはかなりの汚れが付着してきた。

 

最後に仕上げとして、接点復活剤を残さぬよう、素の綿棒で乾拭きし、あとは逆の手順で組み上げた。

 


さて、果たしてこれできちんと音が出るかどうか、いつものように期待と不安を胸に抱きながらの確認である。

 

再度iPod touchとスピーカーを接続し、アンプ本体も電源に繋いでスイッチを入れると、パイロットランプが点り、プロテクトも解除。

 

そしてアッテネーターを絞った状態で音楽を再生し、徐々に開いていくと、右のスピーカーは滑らかに音量が上がっていった。

 

一方の、先に全く無音だった左チャンネルは、はじめはがさごそとノイズ交じりに鳴り出し、徐々に音楽が浮き上がってきたものの、つまみを動かすごとに若干のノイズが生じる。

 

さらなるクリーニングが必要か――とも思ったが、取り敢えずまたアッテネーターをぐりぐりと回してみたところ、次第に症状が軽減し、最終的には右とほとんど差のないところまで辿り着いた。

 

これなら、本運用のリスニングに十分耐え得るし、それを続けていくことでさらに良好な状態になりそうである。

 


ただ……

 

同機に関する最初の記事にも書いたが、外貌が余りに痛々しく、これを目にしながら音楽を聴く気にはならないのである。

 


従って、その前に見て呉れを良くする修繕だ。