昨日までの三日間、ぐずついた天気が続いて気温が上がらず、早くも長袖の上にセーターを重ねて過ごした。
特に昨夜はぐッと冷えたように感じたが、それもそのはず、今朝確認したところ、未明には10℃まで下がっていた。
今日は朝から明るく日が差し、気温もそれなりに上がったものの、少し前のような暑さとはならず、時折吹く風はもう冷たさを含んでいて、長袖のまま外へ出ても、少し歩くには丁度よいくらいだ。
六月に梅雨が明け、今年の夏は長くなる――と思われもしたが、七月はまた戻り梅雨のような状態となり、さらにこの八月も去年と同様日照は少なめで、この先の予報から考えても、半袖で快適だったのは例年通り十日ほどで終わりそうである。
山々の上にかかる雲も、夏の名残の隆々たる姿とともに刷いたような秋の様子を併せ見せ始めている。
去りゆく夏を惜しむかのようにいま盛んに飛び・跳ね回っている、いずれも色の冴えない蜻蛉と飛蝗の数が減るにつれ、秋の気配が濃さを増す。