蓼科高原日記

音楽・本・映画・釣り竿・オーディオ/デジタル機器、そしてもちろん自然に囲まれた、ささやかな山暮らしの日常

ニセアカシアの棘

昨日、落葉松の伐採作業を済ませた後、左手で何かを掴んだ際に親指にぴりッとした痛みを感じた。

 

見ると、針の先ほどの小さな黒い点があった。

 

痛みの質からすれば棘のようだが、表皮の下に埋もれて全く頭が出ていないので、皮膚の疾患のようでもある。

 


もしそうなら変に弄るべきでないとは思ったものの、上に書いた通りごく小さなものだし、軽く押したりすると生じる痛みは確かに外傷的なものなので、針で表皮を軽く破ってみた。

 

すると黒い色が鮮明となり、やはり異物らしいことは判明したのだが、針で突ついても動かず、ピンセットでもつまめない。

 

当然これらには痛みを伴い、それを堪えながら何度か試行したけれど何ら功を奏さなかったので、諦めて少し様子を見ることにした。

 


しかし、一晩明けてた今朝も回復の兆しは見えず、相変わらず痛みは残っており、あらためて確認するとやや腫れが出て、化膿の初期症状だろうか、少しじくじくした感じになっていた。

 

この様子からはやはり棘らしいので、何とかしようとその抜き方についてネットで調べた結果、棘の刺さった部位に蜂蜜を塗り、ラップで包んで暫くおくと抜きやすくなる(こともある)という情報があった。

 


折よく、その蜂蜜はつい先日購入したばかりなので、早速少量を塗布し、ラップでなくともよかろうと絆創膏を貼って約三十分。

 

残念ながら棘の浮き上がりはなく、ピンセットでつまむことはできなかったものの、今一度針で掬うようにしたところ、何の抵抗もなくすうッと抜けた。

 

長さ3mmほど、やはりニセアカシアの棘らしく、これが皮膚面に対しほぼ垂直に刺さっていたのである。

 

20221129-ニセアカシアの棘

 


ニセアカシアの棘にはこれまでも一度ならず痛い思いをさせられており、昨日の伐採作業の途中でもその枝に触れて思わず手を引っ込めたは確かだが、今回の様に棘が皮膚内に残ったのは初めてのことだ。

 

今夏の巻き枯らしにより生命を失い、棘も折れやすくなったのだろう。

 

 

これも一つの報いというべきか。