金曜日以降、雲が頭上に来るとまだ雪がちらつくものの、どうにかまとまった降りとはならずに済んでいる。
しかし積雪はもう50cmを超えた。
地面に積もったその雪を眺めている時、ふと、これで節電できるかもしれないと思い付いた。
この時季、もっとも電気を食うのが、凍結を防止するために水道管に巻いてあるヒーター、いわゆる凍結防止帯で、経済的に不如意な当家はこまめにオン/オフを切り替えながらやり過ごしているが、それでもこの装備だけで月一万円以上の電気代がかかってしまう。
その使用を抑えるには、水道管が凍結しにくくなるよう、他の何らかの手段が必要となるわけで、これについてはこの秋、例によってダイソーで購入した断熱シート(見た限りでは梱包材のエアキャップ=ぷちぷちと相違なし)を細く切り、既存の防寒材の上に螺旋状に巻いておいたのだが、実際に冬の寒さに晒されてみると、遺憾ながらはっきりした効果は感じられなかった。
今回思い付いたのは、その断熱、というか保温作用を雪に求めようというもので、過去、大雪に水道管が埋まってしまうと凍結しにくかったという経験に基づいている。
周囲に有り余っている雪をシャベルで掬ってかけることを何度か繰り返せばこれは果たせるのだけれど、これも経験上、凍結防止帯を作動させるとその熱で雪が融け、水道管が露わになりやすいことから、今回は段ボールを適当にカットして水道管に被せた上、雪で覆った。
さて、肝心のその効果について言うと、実に覿面、予想以上のものがあった。
以下はあくまで当家の話ということをあらかじめ注記しておくが、従来、外気温が氷点下5℃程度なら、水道を適宜使う日中はまず凍結しない一方、就寝時に凍結防止帯を入れ忘れると翌朝はまず水が出なくなっていた。
片や、マイナス10℃を下回ると、日中でもちょっと油断すると水道管の凍結を来たしてしまう。
ところが、今般の処置を行ってからは、折よく(?)強い冷え込みが来てそのマイナス10℃ほどの気温がある程度続いても、水道にはまったく支障を来たしていない。
さらに、感じとしては、この程度の気温なら一晩放置しても大丈夫ではないような気がする。
しかし、ボイラーの配管には雪覆いができない(上の画像の通り、ここはブルーシートを掛けている)こともあり、いきなり思い切った冒険を試みて万一水道管を破裂させたりしては元も子もないので、少しずつ様子を見ていこうと思う。