蓼科高原日記

音楽・本・映画・釣り竿・オーディオ/デジタル機器、そしてもちろん自然に囲まれた、ささやかな山暮らしの日常

Technics(テクニクス) SU-8055の機能確認

 

何分古い機種ということもあり、今般入手したTechnics(テクニクス)のプリメインアンプSU-8055は(も)、経年による汚れがかなり目立ち、外観を損なっていると同時に、そこに触れるのも少々躊躇される状態だった。

 

そこで最も気になる機能の確認は措き、濡らしたウェスで全体をざッと拭いて汚れを落とした後、内部も観察してみることにした。

 


天側板を外すと、やはり埃が少なからず堆積している。

 

しかし、コンデンサの膨らみや素子の足の黒ずみなどは見当たらず、通電による爆発・発火等の恐れはなさそうで、販売時の説明も「通電は問題なし」とのことだったので、いよいよ機能確認である。

 


前記事に書いた通り、OTTO DCA-A15のような壮絶なノイズは出ていないだろうとは思ったものの、念のため先ずはスピーカーは接続せず、ヘッドフォン端子へアダプタをかませたイヤフォンを挿し、外部入力端子にスマートフォンを繋いだ上で電源を入れた。

 

するとすぐにVUメーターが一瞬上がった後、0に安定、リレーは装備していない。

 


次いで無音のままボリュームつまみを回してみると、ガリが酷く、バランス・BASS・TREBLEも同様で、出音に対する不安が募った。

 

そして実際、これは杞憂には終わらず、次いで音楽を再生したみたところ、各種操作に応じて上のガリだけではなく、音切れ・不連続な変化・歪みといった様々な事象が千変万化に発生し、とても聴ける状態ではなかった。

 

 

 

 


すべての問題がこれに起因するのか否かはわからないものの、ともあれ各部の接触不良が大きく与っていることは間違いなさそうなので、本来ならそれらを分解清掃――といくところだろうけれど、個人的にこの処置については実施した経験がなく、相当な苦労を強いられそうである。

 

それに、これを行うにしても、前もって積もった埃を一掃しておきたい。

 

となると、以前よりぜひ一度実行してみかった荒業を試みるいい機会ではないか――と考えるに至った。

 

それすなわち、内部の水洗いである。

 


これが相当な荒業で、機器は固より、周りの事物、さらにはそれを実施する人体まで危害を蒙る恐れのあることは一目瞭然、従って基本的には否定的見解の抱かれる方策で、ネット上でこれについて書いている記事も、いずれも他者に勧めたりはしていない。

 

一方、乾いた筆で埃を払ったり、湿らせた綿棒で素子を一つ一つ拭いていくといった方法に比べ、全体の水洗いが如何に気持ちよいだろうかも、また明らかだ。

 


かてて加えて、ボリュームなどの接触箇所に、洗剤を併用してこれを行うことにより、ガリなどはほぼなくなるとの情報も目にしたので、もしそうなら、今般のSU-8055の症状にはまさに打って付けとも言える。

 

そこで、何事も経験、と思い切って実行してみることにした。

 


すなわち、今回は、大々的なクリーニングがそのまま不具合修理・メンテナンスとなる可能性があるわけだ。

 

これについての詳細は続稿で述べたい。