蓼科高原日記

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ベランダの塗装―床

ベランダの床の塗装を二日に亘り行った。

 

作業前には、昨秋に散り降ってベランダの所々に溜まっていた落葉松の葉をさッと掃き除け、続いて直ぐにニス塗りを――と考えていたのだが、ただ床に載っているだけの葉は確かに箒で一掃きすれば済んだものの、板と板との隙間、下に根太のある部分に入り込んだものは、先日の雨に湿ったこともあってしっかりとこびり付いており、マイナスドライバーで何度も掻き出さねばならなかった。

 

これに要したのは一時間程度だったもののそれなりの重労働となり、しかも当初の想定とは大きく異なっていたため気分的に疲労してしまった。

 


そこでニス塗りは翌日へ持ち越し、この日は準備だけを済ませることにした。

 

すなわち、苦労して掻き出したものを含め松葉を除去した後、屋根の下とは言え何分外部構造、床は土埃などの汚れを少なからず帯びていたので、水を打った後に今一度箒掛けを実施。

 

これで一晩置けば十分に乾燥して塗装できるはずだ。

 

 

 

 


が、いざ夜が明けてみると、乾燥には問題なかったものの、床を指で一撫でしてみたところ、まだかなり汚れが残っていることが判明。

 

塗装の前にこれをしっかり落とすのが常道とは重々承知しているが、実際に行うとなると相当な労力を要することも分かる。

 

その水拭きに非常に役立つだろうモップなどは生憎手元になく、わざわざ調達するのも少々大袈裟に思え、さてどうしたものだろうと暫し思案、というか逡巡した末、仮に汚れ落としをしっかりすれば、さらにペーパー掛けも――と欲求の昂進を来たしそうな気がしたため、そもそも今回の塗装は簡易的に済ませるつもりであったことと思い合わせて端折ることにした。

 


しかしながら、前日の作業を終えた後、強風が吹いてこれにまた土埃が運ばれて来たようだったので、もう一度、箒で入念に掃いた。

 

この際、払われた埃が目に見えたことを考えても、やはりしておいてよかったのだろう。

 


こうして漸く塗装の開始。

 

ベランダという三方を厳密に区切られた領域ゆえ、塗装した部分に閉じ込められないよう留意して作業を進めた。

 

これも下準備同様、事前には一時間程度で終えられるだろうと踏んでいたのだが、いざ始めてみると結構手間取り、結局完了までに三時間近くを要してしまった。

 

半分ほど塗った時点で、塗料が不足するかもしれないと思われたため、先の欄干塗装で若干残った十五年前のものを足し込み、さらに水を少量加えて嵩を増した。

 

水性だとこの辺りの調整が容易にできるのでよい。

 

結果的にこれは正解で、何とか無事全面を塗ることができた。

 


従来、床板のニスはほとんど剥げ、くすんだ白木のようになっていたので、パインという明るい色でも塗装後はぐッと落ち着いた感じになった。

 

20230505-ベランダの塗装―床.jpg

 

今般のような簡易塗装で果たしてどの程度持つか、少々の不安はあるが、5年程度は大丈夫ではないだろうか。

 

期待を籠めてそう思っている。