蓼科高原日記

音楽・本・映画・釣り竿・オーディオ/デジタル機器、そしてもちろん自然に囲まれた、ささやかな山暮らしの日常

冬の北陸旅行

昨年末に北陸へ行ってきた。

 

冬の荒れた日本海、暗く雪雲に閉ざされた町など、心に沁みる風景を見たかったのだ。

 


日程については、年の瀬の繁忙期を避ける意味もあって二泊三日の短いものとしようとすぐに決めた。

 

一方、どこをどのように訪れるかという点ではかなり迷った。

 


青春18きっぷの通用期間内ではあるが、北陸新幹線の開業により旧北陸本線のほとんどの区間第三セクターに移管されてしまった現在、同きっぷに対して今期行われた規約変更もあって、当方からこのエリアを訪れるにはまったくと言えるほど旨味はない。

 

信州ワンデーパスという手も頭に浮かんだものの、これはその名称が示すように一日の周遊に適した切符で、宿泊を伴う旅にはやはりそぐわない。

 

そして欲を言えば、二泊三日という少ない日数の中で観光にもそれなりの時間を確保したい。

 

そんなこんなを思案の末、今般は金沢まで一気に新幹線で行ってしまうことにした。

 


ただ、帰りも同じでは面白みに欠けるので、こちらは糸魚川から松本まで大糸線を辿ることに決めた。

 

この路線はかつて一度、やはり金沢へ旅行した際に乗ったはずだが、沿線の景物などの印象がまったく記憶に残っておらず、今般それをしっかりと得たいとの想いもあってのことである。

 


さて、金沢を第一の目的地にそこまで新幹線を使うとして、次のステップは三日間を過ごす他の訪問地とそれらの間の交通手段の決定だ。

 

ご存じの通り、旧北陸本線は現在、越前から越後に向かってハピラインふくい・IRいしかわ鉄道・あいの風とやま鉄道そしてえちごトキめき鉄道に分かれて運営されており、この決定はなかなか悩ましい。

 

そんな中目にしたのが、JR西日本の出している「北陸おでかけtabiwaパス」なる一日フリー乗車券だった。

 

 

 

 


これを使えば、ハピラインふくい・IRいしかわ鉄道・あいの風とやま鉄道のそれぞれ全線、えちごトキめき鉄道線(市振~直江津上越妙高間)の他、JRの七尾線氷見線、さらにのと鉄道線(七尾~和倉温泉間)の列車にも乗ることができる。

 

個人的に全線完乗趣味は特に持ち合わせていないものの、折角なら七尾線氷見線も辿ってみたい気持が湧いたので、当初はこのパスの利用を前提に計画を立てた。

 

が、その購入に先立ち利用方法を確認すると、スマートフォンへのアプリのインストールが必須ということでこれを入れようとしたら、Androidのバージョンが古くてサポートされていないことが判明。

 

このために急遽機種変更するのも大袈裟な気がし、遺憾ながら当の計画は破棄してもう一つ見つけておいた「あいの風・IR・ハピライン連携 北陸3県2Dayパス」の利用へと変更した。

 


こちらは名称に示された三線のみ乗車可能で、えちごときめき鉄道や七尾線氷見線の列車は除外されており、帰りに糸魚川へ向かう際など少々追加費用の発生するのは難点だが、二日間有効で料金は前出のパスとほぼ同額であることを考えれば決して悪くはない。

 

20kmに満たない氷見線は乗りたいとは思ったが、能登半島地震の傷跡のまだ癒えない今、七尾線を往復するのは些か躊躇われもしたためこちらは見合わせることにした。

 


こうして、北陸新幹線で一気に金沢まで行き、半日観光して宿泊、翌日は「あいの風・IR・ハピライン連携 北陸3県2Dayパス」を使って福井、続いて敦賀を訪れ、金沢へ戻って同じ宿に泊まり、最終日は高岡で氷見線に乗り換え、雨晴駅で途中下車して後続の列車で終点の氷見まで行き折り返し、旧北陸本線糸魚川へ、そこから大糸線を辿って戻る――という計画が最終的に出来上がった。