蓼科高原日記

音楽・本・映画・釣り竿・オーディオ/デジタル機器、そしてもちろん自然に囲まれた、ささやかな山暮らしの日常

冬の北海道周遊

気がつけばもう何十年前のことになるが、学生時代に夏の北海道を周遊したことがある。

 

冬について言えば、その後スキーに熱中するようになって毎年のように訪れた。

 

しかしそのいずれもが空港とスキー場の往復だけで、彼の地の本然の姿、人々の営みや景物に接することはほとんどなかった。

 

そんなことがふと頭に浮かび、また上の代表的一例である流氷を見てみたいとの想いが胸に湧いたことから、この三月上旬に北海道へ行く計画を立て、挙行した。

 


時間はあるが資金は乏しいという状況は相変わらずなので、今般も旅の足として真っ先に目を付けたのは、これにうってつけの「北海道&東日本パス」による列車の利用である。

 

ただ、連続7日間通用するとはいえ、これだけでここ長野県から北海道まで至り、例によってぐるりと回って戻って来るのは到底無理だ。

 

二枚のパスを使えばできないことはないものの、列車に乗るのは嫌いではないにせよその道程を考えるとさすがに躊躇された。

 


次に考えたのはもちろん飛行機だが、これもやはり経験したことのない青函トンネルの通行を叶えたかったため、飛ぶのは片道だけとし、北海道&東日本パスの他に特定特急券を別途購入して北海道新幹線青函トンネルを潜ろう――との方針の下、計画を練り始めたものの、何分青森までは遠くその先の北海道へ入るのに2日を要するため道内巡りがかなり浅くなってしまう。

 


ここに光明を投げかけてくれたのが、フリーエリア内なら新幹線・特急列車を含め自由席が乗り放題となる「旅せよ平日!JR東日本たびキュン?早割パス」という、長ったらしい上に恥ずかしい名称のきっぷである。

 

こんな命名を良しとするところに、日本の鉄道衰退の素因があるのではなかろうか――などという慨嘆はともかく、これを使えば一日で楽々と北海道へ足を踏み入れることができる。

 

もっとも、フリーエリアがJR東日本の管轄内に限られる故、青函トンネルを潜るには別途切符を手配する必要があり、これについてはえきねっとを通じ新幹線eチケットをトクだ値で購入することにした。

 

 

 

 


すなわち、利用する交通手段とチケット、および大まかな旅程として次の通り立案したのである。

 

初日:たびキュン早割パスで自宅最寄り駅の茅野から新青森まで行き、そこから青函トンネルを通って新函館北斗までは新幹線eチケットを使い、さらに通常の乗車券を購入して函館へ

 

第2日-第7日:北海道&東日本パスで北海道内を周遊した後、札幌に宿泊

 

最終日:LCC新千歳空港から成田空港へ飛び、そこから列車で茅野へ戻る、札幌-新千歳空港および空港第2ビル-茅野間の列車には北海道&東日本パスで乗車する

 


これらチケットの内、北海道&東日本パスは駅の自動券売機での購入となるが、他はすべてネットからの申し込みである。

 

最も早く手配したのは航空券で、今回は空港使用料等すべて含めて6千円強の値の出ていたジェットスターを利用することにした。

 

列車については、まず新青森から新函館北斗までの新幹線eチケットを、乗車日の(1ヶ月+1週間)前の14時00分に受付が開始される「えきねっと事前受付」で予約。

 

その1週間後、たびキュン早割パスの発売開始と同時にこれを購入するとともに、茅野から東京までのあずさ号と東京から新青森までの東北新幹線はやて号の座席指定を行い、いずれも無事確保することができた。

 


こうして準備万端整え出立の日を待ったのだが、天気の二週間予報に当日が出ると雪マークが付されており、まだ先なので消えるかもしれないとの期待も空しく残り続け――るどころか、次第に大雪の恐れまで警戒されるに至り、結局この予報通りとなってしまったのである。