蓼科高原日記

音楽・本・映画・釣り竿・オーディオ/デジタル機器、そしてもちろん自然に囲まれた、ささやかな山暮らしの日常

DAISO(ダイソー)でメスティンを購入

この地へ移り住んだ際、テント・寝袋から調理用のカセットガスバーナー・食器セットなどまで、一通りのキャンプ用具を買い揃えた。

 

何分自然に囲まれているので、それらを使う機会はすぐ来るだろうと考えてのことだったが、実際はどうかというと、寝心地を確かめるために畳の上で寝袋に入って寝たり、停電時にカセットガスバーナーでちょっとしたものを作ったりしただけで、そのほとんどが未使用のままである。

 


しかし、考えてみればこれは当然とも言え、たとえばテントを張るにしても、それには平坦なちょっとしたスペースが必要であり、山の上に建っている我が家の場合、それが意外と見つからないし、仮にそれがあったとしても、すぐそばに水道・電気といったインフラ設備があると、それらを無視して利便性に劣る道具をわざわざ使用するのは、やはり相当にアウトドアが好きでもない限り、なかなかできないように思う。

 

そもそも、自然の風物に接するにしろ、屋内にいて外へ目を向け、耳を澄ますだけで結構感じ取れるので、敢えて表へ出るまでもないのである。

 


このように、その本領を発揮させているとは到底言えない道具群ではあるが、決して購入したことを後悔しているわけではない。

 

災害など万が一の非常時には大きく役立ってくれるであろうとの安心感に加え、気が向けばいつでも――という、機能・能力を潜在的に確保している充足感も、少なからずあるからだ。

 

 

 

 


従って、頻繁にあれもこれもというのでは無論ないものの、それ以後も折に触れてぽつぽつとその手のアイテムが増えてきており、今般また久しぶりにその折りが訪れた。

 

きっかけは、少し前にダイソーへ立ち寄った際ふと目にした「メスティン」である。

 

近年注目されている製品なのでご存じの方も多いと思うが、火力調節を意識することなしに上手く炊飯ができることから、「半自動炊飯器」といった呼び方もされる調理器具だ。

 

DAISOさんで販売されている製品ながら、さすがに値は100円(税抜き、以下同)ではなく、一合炊き用で500円の高額商品、さらに既に飯盒も持っているため、これが目に留まった時は購入を思いとどまったが、帰宅後、以前買ったアウトドア用品の中に一合の炊飯に向く固形燃料が20個ほどあることを思い出し、その保管期限は疾うに過ぎてしまっているだろうけれど、未開封なので使えないことはあるまい、メスティンによる炊飯はその用途にぴったりではないか――と思い至り(半分は強いての理由付け)、今日、買い物へ出たついでに入手した。

 

20220318-DAISO製メスティン

 


本家トランギア製を筆頭に、現在はさまざまなメーカーのメスティンが販売されており、中にはバリが目立ち、やすりでそれを落とした方がよいものもあるようだが(その手間暇が愛着を育むことにもなるので、一概に悪いことでもない)、DAISOさんのものは、一見および一触したところ特にその必要はなさそうだ。

 

また、米のとぎ汁を煮立ててのシーズニング(被膜形成処理)も、今般入手したものはアルマイト加工されているので必須ではないと思われる。

 


近いうちに実際に使ってみたいし、これはきっとそうなることだろう。