先の記事「真空管パワーアンプ」において、本機のボリュームつまみとシャーシの足が安っぽく見える点を何とか改善したい――と書いたが、適当な製品が見つかりそれが届いたので、早速交換を実施した。
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入手した製品は次のものである。
・Linkman アルミ製ツマミ(ボリューム用) シルバー [30X15BPS]
・タカチ電機工業 TC型アルミカバー付ビス止ゴム足 [TC-1S]
これらを注文するに当たり気になったのは、サイズが合うかという点だ。
ボリュームつまみについて言えば、軸径と適合することは分かっていたものの、止めネジが付属するのかしないのかの説明がなく、付属しない場合はアンプ既存のネジが使えるかどうかが問題となるし、もう一つの足に関しては、シャーシへの取り付けにおいてネジが通らない事態が懸念されたのである(多少緩い分には、締め付けるので大丈夫だろうが)。
で、結論から言うと、交換は無事完了した。
ボリュームつまみには止めネジがデフォルトで装着されており、軸に嵌め込んだ上で締めるだけで済んだ。
もっとも、頭のくぼみが六角形で、既存のもの(-, マイナス)と異なっていたので、極小サイズの六角レンチを要したが。
足の方は懸念が現実となり、穿たれている穴より既存のネジの方が太く、すんなりとは通らなかったものの、ドライバーを回してねじ込むことで、何とか事なきを得た。
しかし、もう一サイズ太いネジでは、更なる対処、ちょっとした加工を要しただろう。
そして実際、このアンプはキットを手作業で組み上げた製品なので、工房(?)あるいは作業者がそんなネジを使用することも十分あり得る。
従って、今回の私と同じような交換を実施される方(いないか……)はご注意を。
さて、こうしてドレスアップしたアンプの姿は次の通りである。
ボリュームつまみは総アルミ製(たぶん)で適度な慣性モーメントを具えているため、回した時、元のつまみのように軽すぎず適度な手応えがある。
幾分ざらついた感触の仕上げは、見た目にシャーシの質感との軽微な相違を生んでいるけれど、これはこれで悪くない。
足の材質はプラスティックで、表面にだけアルミをあしらってあるようだ。
こちらも総アルミの製品があったのだが、価格が少し高かったのと、置き面と接触する部分のゴムが場合によっては劣化する――との注意書きを見て、その購入は避けた。
サイズが大きく、上から見た際にシャーシの外側に若干はみ出すのは当初から認識していたことで、これは安定感を得るため敢えて看過した点である。
全体として、わずか千円強の投資でそれ以上の成果を得ることができ、一層この機器に対する愛着が増した。
ところで、暗い状況で電源スイッチ――といってもこれしかない――を入れると、真空管のフィラメントがオレンジ色に灯るとともに、青い光がほんのりと現れる。
初め、これは室内の他の光が単に映っているのだと思ったのだが、実はこれも真空管に発するものだと知った。
画像ではかなり強調されており、実際はもっと仄かな輝きである。
フィラメントのオレンジ色との対照が実に美しい。
このアンプで次の音楽を聴いた。
Art Blakey & The Jazz Messengers「Moanin'」
01. Moanin'
02. Are You Real
03. Along Came Betty
04. The Drum Thunder Suite
05. Blues March
06. Come Rain Or Come Shine
Billie Holiday「Songs For Distingue Lovers」
01. Day In, Day Out
02. A Foggy Day
03. Stars Fell on Alabama
04. One For My Baby (And One More For The Road)
05. Just One of Those Things
06. I Didn't Know What Time It Was