蓼科高原日記

音楽・本・映画・釣り竿・オーディオ/デジタル機器、そしてもちろん自然に囲まれた、ささやかな山暮らしの日常

SONY SS-G333ESの張り替え用エッジ

先にも書いた通り、今般入手したスピーカー「SONY SS-G333ES」を鳴らすには、先ずウーファーエッジの張り替えが必須である。

 

lifeintateshina.hatenablog.com

 

スコーカーについてもこれを要するかもしれないという懸念もあったのだが、こちらは見たところ、さらに機能確認の結果からもまだ使えそうなので、取り敢えず現状のままで行き、必要性が判明したら改めて対応することにした。

 


さて、本機のウーファーは31cm径と公称されている。

 

しかしオーディオ業界の通例通り、この数値がどの部分を計測して得られたものかは定かでなく、色々とメジャーを当てたところでは、どうやらフレーム最外縁の径らしい。

 

20220320-SONY SS-G333ESウーファアー

 

もっとも、用意すべきエッジのサイズとして重要なのは、かまぼこ型に突起したロールと呼ばれる部分の内外径で、これがコーンとフレームの空隙に適切に嵌らねばならない。

 


スピーカーユニットのエッジ交換に際しては、ファンテックさんという頼りになる存在が知られており、私も最初はここからの調達を考えてそのサイトを覗き、SONY SS-G333ESのウーファー用エッジも取り扱われていることは確認したのだが、一つ引っ掛かったのはその価格である。

 

一般的感覚からすれば大した金額ではなく、むしろ良心的と言えるくらいなのだが、何しろスピーカー本体を破格で入手したため、それと並べて考えると、できればより安価なものを使いたいとの思いが禁じ得なかった。

 


そこで、他に適当なエッジはないだろうか――と、こういう場合の駆け込み寺、Amazonであれこれ探してみたのだが、目に付いたのは外径が300mm、250mmあるいは245mmといった、SS-G333ESのウーファーには帯に短し襷に長しのものばかりで、遺憾ながらそのままフィットする製品を見出すことはできなかった。

 

 

 

 


一旦は既製品を諦め、エッジの自作も考えたものの、そのためにはそれなりの初期投資が必要で、今後頻繁にこれを行う予定のないことをことを考慮すると踏み切りにくい。

 

そんなこんなで逡巡しているうち、ふと思い付いたのは、少し大きめのエッジをいくつかに分割し、少しのりしろを取って再接着してサイズを落としてはどうか――という方法である。

 

もちろんこれでは真円が崩れてしまうわけだけれど、コーンおよびフレームへの接着部は当然幅を持っているわけで、若干の歪みは十分吸収されるだろう。

 

それより遥かに大きな問題は音質への影響だが、エッジの役割の受動性を鑑みるに、少なくとも劇的な劣化の生じる可能性は低いように思われる。

 


この観点から、改めて外径300mmの製品の中で、ロールの幅がSS-G333ESのウーファーユニットにマッチするエッジはないかと物色した結果、次の商品が見つかった。

 

uxcell フォームスピーカーエッジ サラウンドリング 直径300mm DIY スピーカー修理用 4個入り

 

ファンテックさんのページに記載されている数値、および手元のウーファーユニットの実測値からすると、このエッジはロールの幅が若干広いという嫌いはあるものの、どうにか使用できそうである。

 

なぜか2個セットは見当たらず、おまけ付きで買わねばならない点には少々不満を覚えるものの、それを含めても安価な上、保険として予備を持っておくのも悪くはあるまいと考え、注文した。

 

エッジの欠損した現状の痛々しい姿を早く修復してやりたいのは山々だが、海外からの発送で届くまでに日数を要するとのことなのでえ、それまでは気長に待ち、手にできたら早速作業を実施しようと思う。