昨年分の確定申告を終えた。
例によって収入・支出ともに微々たるものだったので、会計ソフトへの入力、申告書の作成ともに大して手間暇はかからなかった。
これまでは、国税庁の確定申告書作成コーナーで申告書を作成し、それを印刷して郵送していたのだが、昨秋にマイナポータルを利用するためICカードリーダを入手し、e-taxでの提出環境が整ったようだったので、今回初めてこれを行ってみた。
最初に参照したのは次のページである。
そこに記載されている通り、大まかな流れとしては、
1. 利用者識別番号の取得
2. 電子証明書の取得
3. 手続を行うソフト・コーナーを選ぶ
4. 申告・申請データを作成・送信する
5. 送信結果を確認する
となる。
インストラクションに従い、先ず「1. 利用者識別番号の取得」を行ったが、驚いたことに、その方法が7つもある。
私はその内の「【取得方法①】WEBからマイナンバーカードを使ってアカウントを登録する」を採ったが、何の問題もなく取得できた。
次の「2. 電子証明書の取得」についても、e-taxで利用できる証明書は複数あり、私はマイナンバーカード取得の際に申請した署名用電子証明書(英数字6文字以上16文字以下のもの)を使うことにした。
従って、このステップはスルー。
「3. 手続を行うソフト・コーナーを選ぶ」は、従来通り確定申告書作成コーナーで申告書を作成。
ただ、その初めに聞かれる申告書の提出方法を、「マイナンバーカード方式(ICカードリーダライタ)」に変更した。
そして申告書作成後、同じ確定申告書作成コーナーから「4. 申告・申請データを作成・送信」し、最後に、「e-tax 受付システム」へログインして「5. 送信結果を確認」し、確定申告作業を終えた。
今般の一連の手続きを通じ、特に行き詰まりなどはなかったが、これはマイナンバーカードが手元にあったことがやはり大きく利いているようだ。
上に述べたように、各手続きにはさまざまな方法が用意されているので、仮にカードがなくともe-taxの利用はできるのだろうけれど、その場合は申請などに少なからぬ時間と労力を要するのではないかと思う。
個人的に、マイナンバーカードに対しては肯定派では否定派でもないけれど、持っていると便利なことは間違いない。
そしてそれを実感する機会は、今後ますます増えることだろう。