蓼科高原日記

音楽・本・映画・釣り竿・オーディオ/デジタル機器、そしてもちろん自然に囲まれた、ささやかな山暮らしの日常

Kindle for PCでのデータ保存先変更処理の異常(不具合?)

予備機として使っているWindows10マシンにおいて、Kindleストアから購入・ダウンロードした電子書籍が結構増えてきたため、それらの保存先を変更しようとしたところ、Kindle for PCの不具合が疑われる奇妙な事象に遭遇してしまった。

 

しかし試行の末、当初の目的は一応達成することができたので、個人的備忘録を兼ねてここに記しておこうと思う。

 

なお、以下の対処方法がauthenticなものとは考えにくく、仮に当方以外の環境で実施された場合、その奏功を請け合うことはできないこと、および大小問わず不利益を来たす恐れも十分あり得ることは、予めお断りしておく。

 

20220503-Kindle

 


先ずは事象のあらましを述べよう。

 

現状(2022年5月初時点)最新版であろうKindle for PCで、デフォルトの電子書籍保存フォルダ"C:\Users\user\Documents\My Kindle Content"から、バックアップの便を考えて新たに作成したフォルダへデータ一式を移すべく、以下の処理を実施した。

 

(*)Kindle for PCを起動し、ツールメニュー→オプション→コンテンツと進み、「フォルダを変更」をクリックして、新たな保存先フォルダを選択

 

この手順は公式なものだろうし、実際、今までに他の端末で何度か行った際には、特に問題も発生しなかったのだが、今回は虫の知らせとでもいうのか、事前に何となく不安を覚えたことから、念のため従来の保存フォルダをバックアップしておいた(そして後で役に立ったのである)。

 

これだけで、本来なら選択したフォルダ配下に、元の保存フォルダ"My Kindle Content"がその配下のフォルダ・ファイルごとコピーされるはずだ。

 

しかし今般はなぜか、"My Kindle Content"はできたものの、その中にはデータベースファイル(と思われる)"book_asset.db"だけしか入っておらず、Kindle for PCを立ち上げると、確かに書籍はリストに表示されているけれども、すべて未ダウンロード状態に立ち返ってしまっていたのである。

 

 

 

 


冒頭に書いた通り、既に少なからぬ書籍を落としており、手間暇のみを考えてもそれらのダウンロードを今一度行う気にはならないし、さらに当方の通信環境は従量制課金接続なのでなおさらだ。

 

そこで一旦元の状態へ戻すべく、再度上の(*)を行って保存先として"C:\Users\user\Documents"(My Kindle Contentの一つ上のフォルダ)を選択したところ、「上書きするがよいか?」と聞かれ、バックアップをとってあるのこともありそのまま「はい」をクリックしたら、当然と言えば当然ながら、移されたのは"book_asset.db"のみで、書籍はやはりすべて未ダウンロードとして表示されていた。

 

因みに、電子書籍データはそのまま残っている(経験上、これは正常)。

 


こうなるとバックアップを取っておいたのが正解だったわけで、一度Kindle for PCを閉じ、"C:\Users\user\Documents\My Kindle Content"の中身をリストアした上で再度起動したところ、無事元の正常な状態に戻すことができた。

 

事ここに至れば、どうすればよいかの推理は簡単である。

 

いま一度、新保存先への移動手続きを実施し、そこに生成された"My Kindle Content"を、バックアップしておいたものと置き換えればよいはずだ。

 

そしてこれを実行した結果、何とか上手くいったらしく、試験的に新たにダウンロードした書籍も新フォルダへ入り、閲覧にも支障は見られなかった。

 


しかしながら、何となくすっきりしない決着には違いなく、そもそも何が原因なのか?本来の対処法はないのか?とネット上で調べてみたのだけれど、これといった事例は見当たらなかった。

 

ただ、電子書籍をダウンロードできない場合に「管理者権限でアプリを起動」するとよい、との情報を目にしたので、もしかしたら、と試してみたが、上と同様の事態に陥って駄目だった。

 

一方の原因について、唯一可能性のありそうなものを強いてあげれば、本稿に初めに「デフォルトの電子書籍保存フォルダ……」と書いたものの、実はDドライブにフォルダを作成し、そこへシンボリックリンクとして"C:\Users\user\Documents"を貼り、その配下に"My Kindle Content"が作成されるようにしてあったということがあるが、藪蛇になっても困るので、この検証はいずれ機会があったら、としたい。