蓼科高原日記

音楽・本・映画・釣り竿・オーディオ/デジタル機器、そしてもちろん自然に囲まれた、ささやかな山暮らしの日常

雪は小休止、真冬日から脱出

火、水、木と雪に阻まれて果たせなかった用事を、金曜日に漸く済ませた。

 

その帰路、家の近くの坂を上ろうとしたところ、タイヤが空転して止まってしまった。

 

金属チェーンは常に携行しているので、少し戻って平場でこれを巻けばまず大丈夫とは思ったが、家まであとわずか100m程度、しかも通行の支障は恐らくほんの数mであろうことを考えると、そのために作業に取り掛かるのはちょっと納得し難い。

 

そこで状況を確認すべく、ドアをほんの少し開けて(車の左右とも15cmほどしかスペースがなかった……)その隙間から外へ出てみると、左側にちょっとした雪溜まりがあり、そこが障害となっていることが判明。

 

これくらいなら何とか突破できるだろうと、先ずはこれを試してみることにして坂の入口まで約20mバックし、先ほどより少し速度を出した上で、スペースの許すほんのわずか右を一気に辿ったところ、無事通過することができた。

 

この程度の雪溜まりで難儀するのは、やはりスタッドレスタイヤのグリップ力に衰えの出ているためかもしれない。

 

20220116-雪の坂道

 


その金曜から今日にかけ、雪は小休止。

 

そして今日は午前中良く晴れて気温も上がり、午後一時頃、ほんの一時ながらプラスに転じた。

 

しかしながら、外を歩くと、空に広がり始めた雲が陽を遮りがちとなり、さらに風が吹いて体感的にはかなり寒かった。

 

この時季の風は、仮に弱くともさすがに冷たい。

 


散歩の途中、10頭ほどの若い群れをはじめとして、何度か鹿に出会った。

 

これだけ積雪が嵩むと食い物に困るのだろう、人里――というわけではないけれど――近くによく現われ、さらに辺り一帯に蔓延る熊笹がその雪に覆われ見通しが利くようになるので、鹿の姿をよく目にする。

 

8年前の大雪の際には、その鹿に樹皮を食われて多くの樹が枯死の憂き目に遭ったが、動物にとっても死活問題、それに追われての苦肉の行動なのだろう。