蓼科高原日記

音楽・本・映画・釣り竿・オーディオ/デジタル機器、そしてもちろん自然に囲まれた、ささやかな山暮らしの日常

イワタニ カセットガスジュニアバーナー

先日ダイソーで入手したポケットストーブを使っている内、ここへ移って来て間もなく購入したガスバーナーのことを思い出し、納戸からそれを引っ張り出してみた。

 

と書いたことからもお分かりの通り、このガスバーナーはほとんど使ったことがなく、確か数年前、台風で数日間に亘り停電が続いた際、当家のコンロは電気式(IHではない)のため調理ができず、この力を借りたのが唯一の出番だった。

 


引っ張り出したのはいいが、ふと、既に購入から長期間経過しているけれども、この缶式のカセットガスは果たしてまだ使用できる(使用してよい)のだろうか、という疑問が生じた。

 

そこでネットで調べてみたところ、「使用期限は製造後7年」というのがメーカーであるイワタニさんの見解で、そこには併せて、期限内であっても錆や変形の生じているものは使用不可と注記されていた。

 


手元にあるものはどうかというと、その期限を少し過ぎてしまっている。

 

しかし、一度使用するまではビニールの外装も未開封のまま冷暗所にずっと保管してあったので、今でも外観は新品と言ってもいいくらい。

 

使えないことはないように思える。

 


これを処分するのは勿体ないとの気持ちは抑えがたく、その処分にしても、中のガスをすべて噴出させるか、もしくは業者に料金を払って引き取ってもらうことになるらしい。

 

以上を考え合わせると、やはり使えるなら自家消費するのが妥当だろうとの結論に至った。

 


その場合注意しなければならないのは、無論、爆発を筆頭とする異常燃焼である。

 

カセットガスは先にも書いた通りの状態なので、その恐れはほとんどないだろうとは思ったものの、念のため先ずは玄関先で点火し、玄関ドアを盾にしながら観察してみたところ、極めて安定した燃焼が継続し、どうやら問題なさそうだったので、換気には十分注意しながら主に湯沸かしに使用することにした(本製品は屋外用)。

 

注:本稿の意図は、あくまでも個人的な実体験を一例として紹介することにあり、記述した使用法の推奨や安全性を主張するものではないことを、ここに明にお断りしておく。

 

20220418-イワタニ カセットガスジュニアバーナー

 


さて、ポケットストーブ+固形燃料(25g)に比べると本格的な器具だけあって、このガスバーナーの発熱量は段違いに大きく、前者では沸騰まで至らなかった500mlの水も速やかに沸かすことができる。

 

ただ、弱点がないわけではなく、購入時には気付かなかったのだが、「10℃を下回るとガスが気化しにくくなり、5℃以下になるとほとんど気化しなくなるため使えない」ということだ。

 

当地では一年のうち2/3程度の時間がその気温に該当するので、非常用器具としては決して看過できないことである。

 

しかしその発熱量は捨てがたい。

 

 

となると、このガスバーナー一つ、あるいは固形燃料だけ、などとせずに、やはり何種類かの手段を用意しておくべきなのだろう。