これまでにも何度か書いた通り、現在の私のリスニングスタイルは、Windows上のiTunesで音楽ファイルを再生し、それをオーディオ装置へインタフェースする形だが、「Linuxのサウンドシステムは音質がいい、」との文言をあちこちで見かけ、「本当だろうか、どのように違うのか、」と興味が生じたので、実際に試してみることにした。
その環境としては、「Ubuntu Studio」あるいは「Kona Linux」において、サウンドシステムはJACKを使用――がよろしいようだが、現状、外付けSSDにLinux Mintが入っているので、お試しとしては取り敢えずこれでよかろうと久しぶりに起動。
念のためアップデートを実行すると、永らく放置してあったこともあり、2GBのダウンロード、インストールとなってしまった。
それが済んだ後、先ずはbluetoothでデジタルパワーアンプと接続、そしてデフォルトの設定のまま、標準の音楽プレイヤーらしいRhythmboxで再生したみた。
すると聞こえてきたのは、何とも上品な音である。
この変化の原因は何かと考えると、どうやら元々このアンプで目立っていた耳障りな成分が丸められた結果らしく、実際、ギターの割れたような音やジャズ・ベースのゴリゴリとした胴鳴りが何とも滑らかに響いているのである。
が、その分だけ音がおとなしくなり、奥へ引っ込んでしまった。
一方、ビブラフォンやベースの弦のように元々滑らかな音は、そのふくよかさが強められる。
それは何故――という深追いはせずとも、当面はこの現象論的把握で十分だ。
以上、ちょっと聴いた限りでは、想像・期待していたような音ひとつひとつの純度の向上は見られず、音像が滑らかに、音場が柔らかになるという変化となった。
正直ジャズでは少々物足りなさを覚えるが、クラシックはなかなかよい。
さて、ではいよいよ上記ディストリビューションをインストールしようかとなると、まだそこまで大上段に構える気分ではない。
色々調べたところ、Linux Mint上にも、音楽再生により適した環境を構築できるようなので、次はこれを実践してみようと思う。
Milt Jackson & Wes Montgomery「Bags Meets Wes!」
01. S.K.J.
02. Stablemates
03. Stairway to the Stars [Take 3]
04. Blue Roz
05. Sam Sack
06. Jingles [Take 9]
06. Delilah [Take 4]
07. Stairway to the Stars [Take 2]
08. Jingles [Take 8]
09. Delilah [Take 2]
Mozart「弦楽四重奏曲 第18番 イ長調 K.464」
Alban Berg Quartet
第1楽章 Allegro
第2楽章 Menuetto
第3楽章 Andante
第4楽章 Allegro non troppo