蓼科高原日記|ささやかな山暮らし

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岩波 物理入門コース 相対性理論 中野董夫(著)

数年前から、基本的にフィクション、ノンフィクション、そして学術・専門書を並行して読むのが習慣となっている。

 

無論、読了の区切りなどでしばらくそのジャンルの読書を休むことはあるが、概ね常に三、四冊を繙いている状態だ。

 


この「物理入門コース 相対性理論 中野董夫(著)」は、私が学部の学生だった時に購入してすぐ読み、しばらく間を開けた後もう一度開き、そして今回の通し読みが三度目となる。

 

相対性理論

 

私は、一度理解して習得したものは決して忘れない――という恵まれた脳は生憎持ち合わせておらず、そこからしばらく離れると次第に記憶が薄れてしまう。

 

そして私は数学屋で、物理は専門外、相対性理論についても常に接しているわけではない。

 

従って、今回の通読も、適度に内容を失念していたおかげで、退屈することなく新鮮な愉しみを味わうことができた。

 

 

 

 


中心となる内容は特殊相対性理論の基礎で、そこへ自然に入るための足場が前に置かれ、後には一般相対性理論の概要が付されている。

 

因みに目次をご紹介すると、

 

1. 空間と時間
2. ニュートン力学
3. 電磁波とエーテル
4. 特殊相対性原理
5. ローレンツ変換
6. ローレンツ変換の4次元的定式化
7. 相対論的力学
8. 電磁気学
9. 一般相対性理論の概要

 


専門外のためこの分野の書籍に多数目を通した訳ではなく、また、ここで細かなレビューをするつもりもないけれど、特殊相対性理論のテキストとしての要件を具えた書籍の中では、もっとも理解しやすく構成・記述されている一冊と言ってよいと思う。

 

相対論を「物理学として」初めて学ぼうとする読者にはお勧めで、現在は新装版が、紙の本とともに電子書籍の形でも世に出ているようだ。

 

相対性理論 (物理入門コース 新装版)

相対性理論 (物理入門コース 新装版)

  • 作者:中野 董夫
  • 発売日: 2017/12/21
  • メディア: Kindle版
 

 
この本のあとがき部分に記された、「本書を読みこなしたら、特殊相対論についての基礎は一応理解したと考えてよい。もし理解できないところがあったら、後にまた気分を変えて読みなおしてほしい。」といった言葉は、一般相対性理論の名著として知られる某書に刻された、次の意味の有名なご託宣を意識しているに違いない。

 

「本書を読みこなしたら、一般相対論は一通り理解したと考えてよい。しかし、もし挫折したなら、この理論の理解は諦めろ。」

 

 

 

 

 

今日聴いたのはジャズのアルバム一枚のみ。

 

Oscar Peterson Trio「We Get Requests」
01. Quiet Nights Of Quiet Stars (Corcovado)
02. Days Of Wine And Roses
03. My One And Only Love
04. People
05. Have You Met Miss Jones?
06. You Look Good To Me
07. The Girl From Ipanema
08. D. & E.
09. Time And Again
10. Goodbye J.D.

 

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