昨夜も氷点下10℃を割り込み、真冬の寒さだったが、今朝日が上ると気温が急速に上昇し、九時半頃には早くもプラスに転じた。
これまでにも数度、真冬日を脱したことはあったものの、いずれもごく短時間の気温正転を見たに過ぎなかったのに対し、今日は日の没するまで、ずっとその状態が保たれた。
予報によると、今日のところまだ2℃台に留まった最高気温は明日以降さらに上がるようだ。
この陽気に、露わとなったアスファルトが熱を吸収して周囲の氷雪を融かし、水となって流れているのが散見された。
これが常態化し、ちろちろと微かな音があちこちから耳に届くと春も本番というところだけれど、それはまだしばらく先のことだろう。
しかしともあれ、強勢を誇るこの冬の間隙を縫っての、春の気配であることは間違いない。
屋根の北側に残った雪が、轟きとともに落ちている。