今日も朝から不安定な空模様で、日が差したかと思うとすぐまた暗くなり、ざッと降るパターンが繰り返された。
その落ちてくるものは透明ではなく、何となく白みを帯びていたが、夕方何気なく外へ目をやるとすっかり雪に変わっており、すでに景色はうっすらと白く装っていた。
四月の中旬まではまとまった雪の来ることは稀ではないけれど、この時季に降るのは非常に珍しい。
春の訪れまでは順調に季節の推移した今年だが、ここへきて不順な様相を呈している。
室温の低下も速やかなので、外は一体何度なのだろう――と、ネットで確認できるすぐ近くの気象計データのページへアクセスしたら、数値が表示されていなかった。
恐らく現在はしっかり氷点下へ落ちていることだろう。
相変わらずの強風に窓ガラスが圧迫され、障子が鳴る。