今般入手したタンノイ・Revealのクリーニング(入力端子への接点復活剤塗布も含む)を済ませ、予定していた通りダイヤトーン・DS-66EXの上に設置してアンプと接続して、音出し確認をしたところ、幸い無事出音はされたのだが……
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ほッとしてその艶姿を眺めると、左右ともウーファー・エッジの山が凹んでいる。
購入時にこの症状を見た記憶はないので、開梱、あるいはクリーニングやセッティングの際にやらかしてしまったのだろう。
実際、かなり軟らかなエッジ(ラバー製?)のため、軽く触れただけで撓むくらいだ。
音楽をかければ回復するかもしれない――としばらく鳴らしてみたのだが、遺憾ながら果たせなかった。
そこで、セロファン・テープを、粘着面を外側にして指に被せ、それを軽く押し付けて引いてみたのだけれど、エッジの幅が狭くて谷まで届かなかったため、指の代わりに綿棒を使って同じことをした結果、上手く引き出すことができた。
音質上の変化は特に感じなかったが、やはり見た目は良い方がいい。
問題の一つはこうして片付いた。
なお、前記事に掲載した画像は、上の処置後のものである。
次に、バスレフポートからはどの程度の音がでているのだろう、と後方へ回ったついでにポートを覗くと、片方はその奥に白い吸音材が詰まっているのに、もう一方にはそれがない。
光がダクト内部まで届かないため、遺憾ながら状況はお見せできないのだが、一応、下に画像を貼付しておこう。
前ユーザがポートを塞ぐために詰めたのかもしれないと、ピンセットをダクトへ差し込んで摘まみだそうとしたのだが、接着されている感じで、できなかった。
さてどうしたものか、左右同じにするべく、もう一方にも何かを詰めてしまおうか――とも考えたが、それではあまりに対処療法的過ぎると思い直し、エンクロージャーを開けての根本的な対応をへと変更。
音楽を止め、ケーブルを外したが、背面からは開けられそうもないので、前面のウーファー・ユニットを取り外すことにした。
止めネジの頭は六角穴で、レンチを使用。
ネジのサイズはインチ規格らしく、手持ちのレンチとは若干の齟齬があったものの、何とか間に合わせることができた。
内部は特に珍しい状態ではなく、ダクトの奥に見えた吸音材は、元々エンクロージャー内部背面を覆っていたものが、口に被さって塞ぐ形になっていたのである。
それを先には引っ張り出そうとしたわけで、無理なのは当然だった。
本来がこの状態なのか否か、はっきりしないが、「バスレフ型」ということを考えれば、やはり空気の通り道が外へ通じているべきだろうと、ダクトの口を覆っていた吸音材を周囲へ散らすように除けた。
そしてウーファー・ユニットを元の通り取り付け、念のためもう一方のスピーカーも確認して第二の問題も一件落着、さて、腰を落ちつけて音楽を聴こう――と思ったのだが……
音が非常に変なのである。
低音の量感が足りないとか、高音の伸びが悪いとかいったレベルではなく、聴いていて愉しくない――どころか、気分が悪くなってくる。
これがタンノイ・Reveal固有の音とはとても思えず、試しに出力先を下のDS-66EXに切り替えたところ、やはりこちらも従来とは似ても似つかぬ再生音に変わってしまっていた……
(後述)