蓼科高原日記

音楽・本・映画・釣り竿・オーディオ/デジタル機器、そしてもちろん自然に囲まれた、ささやかな山暮らしの日常

ハルゼミ(春蝉・松蝉)

今日も朝から強い陽射しが降り注いでいたが、昼頃から雲が湧き出し、やがてすっかり翳ってしまった。

 

20210610-日の翳り

 

先に書いた通り、二週間ほど前から蝉(らしいもの)が鳴き始め、今朝もその声が喧しく聞こえていたのだけれど、日光が弱まるにつれ、次第に蝉がおとなしくなった。

 

その時ふと、「蝉を鳴かせる作用因の一つに、紫外線があるのではないか――」という考えが頭に浮かんだ。

 

そうであれば、強烈な紫外線に晒されるこの辺りで、蝉の初鳴きが早く聞かれても不思議でない――というか当然のこととして理解できるわけだ。

 


この関連性の当否を確かめようと、ネットで少々調べたところ、遺憾ながら愚考を裏付けてくれるような情報を見出すことはできなかった。

 

しかしその際、別の形で、この時季に木の上から聞こえて来る声の主を知ることができた。

 

何のことはない、「ハルゼミ(春蝉)」というのがそれらしく、俳句では「松蝉」とも呼ばれ、初夏の季語となっているという。

 


今回のように、ある思い付きや考えそのものは誤りであっても、それを追及したり確認したりする過程で正しい解に巡り合う例は、 "serendipity"の一種として決して少なくないように思う。

 

しかし、この「幸運なる偶然」を生じさせるには、やはり二つの素因が必須に違いない。

 

一つは、たとえつまらないものであろうとその種、そして、それを育もうという取り組みである。

 

 

 

昨日に続き、まずThe Great Jazz Trioを一枚聴いた。

 

「July 6th : Live at Birdland New York」
01. Mercy,Mercy,Mercy
02. Blue Monk
03. In A Sentimental Mood
04. Amapola
05. Softly As In A Morning Sunrise
06. Waltz For Debby
07. Five Spot After Dark
08. The Sidewinder
09. Moose The Mooche

 

20210610-July 6th, Live At Birdland New York