ここ数日、何となく体調が優れない。
頭痛や発熱といったはっきりした症状があるわけではないのだけれど、頭が冴えず、意欲も湧かない。
もっとも、普段は頭冴え渡り意欲充溢――というわけでも、これまたないのだが……
以前、会社勤めしていた時、ストレス性アレルギーを発症した。
今はほとんど消えているものの、体調を崩すと身体のあちこちにむず痒さの生じることはままある。
今回もそれが起こり、痒みのはっきりしている腰の辺りを見ると、ぷくりと蕁麻疹のような大きな発疹が出ており、そこ以外にも全身に亘ってぽつりぽつりと見られたので、手元にある痒み止めを塗布するとともに、抗アレルギー剤も服用してその夜は床に就いた。
これらの功もあってか、痒みが昂進することはなく安眠できたのだが、翌朝確認するとまだ発疹が赤みを帯びて残っている。
個人的に、蕁麻疹の場合、このような色付きは生じたことがなく、また、いつも出方は激しい一方、引くときも急速だったので、今般の症状は少し気になった。
と言っても我慢できない痛みや痒みではないし、医療機関へ赴くのも一苦労な所に住んでいることから、さらに一日様子を見ることにした。
その結果、皮膚の膨らみはほぼ消失した。
赤らみの方は若干残ってはいるものの、色合いがだいぶ沈んで来たので、こちらも問題なさそうだ。
このような症状を蒙ったのは今般が初めてのため、さて原因は一体何だろう――と考えて思い当たったのは、先に受けた三回目のコロナウィルス・ワクチン接種である。
その副反応として発疹の出る可能性は認識していたことから、今一度調べると、確かにこれにまつわる情報は見られたが、発症時期は接種後一週間程度となっており、当方のようにほとんど一ヵ月を経過しての発症例は見当たらなかった。
しかし、個人差には小さくない開きがあるだろうから、副反応である可能性は否定できないように思う。
ともあれ、幸い発疹は治まりそうだし、体調も回復してきてほッとしている。