もうほぼ二週間、この時季にしてはかなり暖かな状態が続いている。
夏の間、ずっと雲に遮られていた日照が、ここへきてその鬱憤を晴らすかのように青い空から降り注いでいるのがその最大の原因だが、もう一つ、日中に反して夜間に雲の広がることも大きいようだ。
これにより、本来放射冷却によって宇宙空間へ逃げるはずの日中の熱が、そのまま居残ってしまい、そこへまた翌日明けての日差しが加わることで、今般の状況となっているのだろう。
夜の間も10℃を下回ることは少なく、そのため木々の色づきも実にゆったりとした歩みだけれど、散り落ちた葉にやはり季節の進みは感じられる。
今日も17.5℃まで上がり、日向では汗ばむほどだったものの、早朝には6℃台まで落ち込んでおり、漸く本来の陽気に戻りつつあるようだ。
予報によると明日明後日とまた雨となり、これを境にぐッと寒くなるらしい。
ここへ来ての日照が、夏場に吸収できなかった代わりとなるかどうかは分からないが、気温が下がれば一気に紅葉・黄葉も進むに違いない。