蓼科高原日記

音楽・本・映画・釣り竿・オーディオ/デジタル機器、そしてもちろん自然に囲まれた、ささやかな山暮らしの日常

世界のオーディオブランド172

名立たる先生方による、伝統のヨイショ芸を堪能できるお座敷――と称される(個人的にはそう認識している、笑)某誌の、創刊30周年を記念して発行された一冊である。

 

20220411-世界のオーディオブランド172

 

内容はそのタイトルが示している通りで、構成に関して一言すれば、、国内・海外に亘る172のブランドについて、それそれその価値とトップモデル、さらにベストセラーおよび注目の新製品の各項が紹介されている。

 

無論、歴史・知名度や企業規模等に応じ与えられた紙数には差があり、一ページしか割かれなかったブランドの場合など、項目の統合省略も散見されはするが、基本的な統一感は保たれている。

 


執筆陣は言うまでもなく先生方ゆえ、例によって外来語を交えてごたごたと、修飾語を順不同で並べ立てた美辞麗句(?)に随所で出くわし辟易を禁じ得ないものの、対談・対話といった形はとられていないので、互いに煽り合って天に至る――ほどでないのはせめてもの救いだ。

 

その辺は適宜読み飛ばすとして、ブランドの設立時期や経緯、創立者・貢献者などにまつわるちょっとした逸話などはなかなか興味深い。

 


既に発行から四半世紀を経過していることから、自然古書としての入手となるわけで、私もその一つを購入した。

 

これがもし広く価値を認められている書籍だとしたら、手にするには色々困難を伴うところだろうけれど、幸い御本家の某誌同様、定価の半分にも満たない金額で出されるのが通例のようだ。

 

この程度の出費で贖えるなら、手元に置いておいても損はないと思う。