蓼科高原日記

音楽・本・映画・釣り竿・オーディオ/デジタル機器、そしてもちろん自然に囲まれた、ささやかな山暮らしの日常

2024-05-01から1ヶ月間の記事一覧

令和6(2024)年・春[4]―弘前さくらまつり・大鰐温泉

今回の旅では、特に桜を目当てにしたわけではなかったが、計画を立てる際、もしかしたら―というそこはかとない期待は胸に抱いていた。そして、珍しくこれが現実のものとなったことは既述した通りである。当初、旅の四日目は遠野を比較的ゆっくりと発って弘前…

令和6(2024)年・春[3]―遠野観光(伝承園・カッパ淵・綾織の桜並木・遠野八幡宮)

三日目は、遠野観光に当てるべく設けた、今回の旅で唯一移動のない日だ。前夜は入浴してよく眠り、宿での朝食もしっかり摂ったことで心身とも状態は良好である。遠野は訪れたい多くの名所旧跡が広範囲に散在しているので、レンタサイクルを利用して回ろうと…

令和6(2024)年・春[2]―山寺(立石寺)参拝・遠野へ

旅二日目の眼目は、松尾芭蕉が「おくの細道」の旅において、「山形領に立石寺と云山寺あり。慈覚大師の開基にして、殊清閑の地也。一見すべきよし、人々のすゝむるに依て、尾花沢よりとつて返し…」と土地の人から薦められ予定の道程を変更して訪れた宝珠山立…

令和6(2024)年・春[1]―茅野からかみのやま温泉へ

茅野駅でJR中央本線甲府行きの到着を待つ。個人的には本当に久しぶりの旅行なので、その出足となる列車の顔を写真に収めておきたい気持ちが少しあったのだけれど、時刻は朝7時半、主に高校生の通学客がホームを埋めており、その中でスマートフォンを構えるの…

令和6(2024)年・春[0]―北海道&東日本パスで東北周遊

去年の一月、ちょっとした用事ができてそれを果たすために列車で長岡へ行った。当地蓼科へ移り住んでから初めての遠出、本当に久しぶりのことだった。これにより胸の奥に潜んでいた旅心が刺激されて疼き出し、元々読むのが好きで既に書棚にあった紀行全集に…