蓼科高原日記

音楽・本・映画・釣り竿・オーディオ/デジタル機器、そしてもちろん自然に囲まれた、ささやかな山暮らしの日常

2022-01-01から1年間の記事一覧

SONY CFD-700 DoDeCaHORN CDの仕様と音質

先に、SONY製CDラジカセ「CFD-700 DoDeCaHORN CD」の劣化したサブウーファー・エッジの交換を行ってから一月余りが経過した。何かと慌ただしい時季であることに加え、いつの間にか手元に少なからぬオーディオ機器が集まってこれらをとっかえひっかえ鳴らして…

足跡の主

この時季、ベランダに積もった雪の上に残る足跡を時折目にする。三つの窪みが一セットになったもので、一見兎の足跡のようではあるが、もちろん兎が柱を伝って上ってくるはずはない。その他に考えられる主としては、栗鼠と鳥があり…

大雪で節電

金曜日以降、雲が頭上に来るとまだ雪がちらつくものの、どうにかまとまった降りとはならずに済んでいる。しかし積雪はもう50cmを超えた。地面に積もったその雪を眺めている時、ふと、これで節電できるかもしれないと思い付いた…

ビアス怪談集 アンブローズ・ビアス(著)

アンブローズ・ビアスという名に接して、「悪魔の辞典」「アウル・クリーク橋の一事件」といったタイトルを直ちに想起する人士は少なくないだろう。かく言う私自身、いずれも岩波文庫版の「悪魔の辞典」および、「アウル・クリーク…」を含む「ビアス短編集」…

車の発掘

昨日は少し寒さが緩み、今日はさらに気温が上がって数時間ながら真冬日から脱した。明日もまだ比較的暖かい状態が続くようだが、天気は下り坂でまた降水があるらしい。そしてその後は再びぐッと冷え込むとのことで、こうなると雨にしろ雪であれ、凍結して除…

師走の大雪と寒波

昨日から今朝にかけて雪が降り続き、30cmほど積もった。師走にこれだけまとまった雪の降ったのは何年振りのことだろう。一方、気温は昨日一杯氷点下5℃近辺で推移し、それほどの寒さはなかったのだが、日付が変わると漸次低下し…

黒死荘殺人事件(黒死荘の殺人) ジョン・ディクスン・カー[カーター・ディクスン](著)

「黒死荘殺人事件(黒死荘の殺人)」は、アメリカの推理小説作家ジョン・ディクスン・カーの手になる作品で、現在我が国ではこれが著者名として冠されることが通例だが、本来はカーター・ディクスン名義で発表された第二作である。そして、このペンネームは…

寒い雪

一昨日の夜から降り始めた雪は今日の昼頃まで断続的に続いたが、この辺りでは一先ず止んだようだ。もっとも、日本海側にはまだ雪雲が広くかかっているようなので、気圧や風のちょっとした変化で再び降り出すかもしれない…

根雪

先に記事にした通り、十月の終わりにこの冬の初雪が来て、先月中旬には二度目の雪が降った。実は一週間ほど前にも、朝起きると景色が白くなっていたのだが、ほんの薄衣を纏っただけの感じで、気温もさほど低くはなかったので、またすぐ消えてしまうだろうと…

石油ストーブの点火不調とから焼き

この秋冬から、薪ストーブに代わって石油ストーブを主暖房装置としているが、うまく点火しない事象に度々見舞われるようになった。当方で使用しているコロナRX-2221Yの点火は電池式(わざわざ断るまでもなく、現在ほとんどの機種がそうだろうけれど)で、操作…

世界ノンフィクション全集13 フランス革命、ペトログラード1917年、中国の赤い星

世界ノンフィクション全集第13巻は、同前12巻に続いて人間社会における歴史的大変革を主題とした次の三つの文章を収録している(()内は著者)。フランス革命(ルイ・マドラン) ペトログラード1917年(N.N.スハノフ) 中国の赤い星(エドガー・スノウ) しかし、前巻…

SANYO U4-W26(K)の仕様と音質

入手した順番からすれば、先ずSONY CFD-700 DoDeCaHORN CDについて書きたいところだけれど、以下に既述した通り、この製品についてはサブウーファーのエッジ張り替えを行ったので、一応ある程度のエージングをしてからということにし、SANYO U4-W26(K)の方を…

真冬日

一昨日の降水はまるで春を呼ぶかのような温かい雨で、実際これが降っているあいだ気温も上がって10℃を超えたが、それが止むとともに急降下し、師走に入った昨日は冬本番の到来を感じさせる寒い一日となった。それでも日中は何とか氷点下を脱したものの…

ニセアカシアの棘

昨日、落葉松の伐採作業を済ませた後、左手で何かを掴んだ際に親指にぴりッとした痛みを感じた。見ると、針の先ほどの小さな黒い点があった。痛みの質からすれば棘のようだが、表皮の下に埋もれて全く頭が出ていないので、皮膚の疾患のようでもある…

落葉松の伐採

この辺りで最も目に広く見られる樹は落葉松で、秋の色彩もこれが基調を成す。それら目に入るものは大きく育った個体だが、無論いきなりその状態で出現するわけではなく、はじめはごく小さな幼木である。当地へ移って来て数年経った頃から、そんな落葉松の幼…

SONY CFD-700 DoDeCaHORN CDの修理(その2:サブウーファーのエッジ張り替え)

先月購入したSONY製CDラジカセ「SONY CFD-700 DoDeCaHORN CD」は、以下の記事でご紹介したようにサブウーファーの劣化が顕著で、特にラバー系のエッジは完全に硬化し、軽く指で押しただけで割れ落ちてしまうありさま、当然音質も本来の実力を発揮できない状…

ダイソーの湯たんぽ

二年前の冬から、炬燵を積極的に利用する一方、薪ストーブの使用は漸次減らしている。室温はもちろん従来より低くなるけれども、その反面、湿度がある程度保たれるので、総合的な暮らしの快適さ(厳しさ?)はほぼ同じといった感じである。ただ、夜間について…

OTTO DCA-A15その後(2)―修理の試み

これまでの経緯から、OTTO DCA-A15の酷い異音はトグル式ラウドネススイッチの内部が腐食などによりショートしているためではないかと類推している。今般、基板を(四)反転させることに成功したので、ハンダを吸い取り、基板の金属ボードに留められているねじ…

冷たい夕焼け

気温2℃、冷たい夕焼け。

二度目の雪

今朝、カーテンを開けたところ、景色が何となく白っぽく眩しい。はじめは雲間からこぼれる陽光の加減かと思ったが、地面に広がる熊笹に目をやるとやはり白くなっている。片や、樹々は枯れ色や残んの葉の緑を見せているので…

OTTO DCA-A15その後(1)―問題再発と分解

ちょうど一年前、かつて我がオーディオ事始めとなったOTTO製システムコンポの中核をなしていたプリメインアンプ、DCA-A15を入手した。のはいいが、いざ電源を入れると、ノイズで片付けるにはあまりに酷いバリバリという異音が右チャンネルから轟いて到底音楽…

日本の民話 (企画編集:未来社、総発売元:ほるぷ出版)

未来社が企画編集し、ほるぷ出版から発売された「日本の民話」は、昭和32(1957)年の第一巻「信濃の民話」にその源を求めることができるようだ。そしてこの流れから、いくつもの民話がとり上げられ、かつて「まんが日本昔ばなし」としてテレビ放送されたそう…

しもやけ(霜焼け)

何年か前の、今の時季より少しあとだったように思うが、突然両手の甲がそれこそ言葉通り燃えたように真っ赤になってしまった。気付いたのは入浴後である。一体これはどうしたことだろう―と不安になったが…

遅映えの紅葉

平地ではこれから紅葉や黄葉の季節を迎えるのだろうけれど、標高1700mの準寒冷地ともいえるこの辺りは、一週間ほど前に「天然のレッドカーペット」でご紹介した通り、既にそれら艶姿はほとんど姿を消してしまった。しかし中には…

SANYO U4-W26(K)の機能確認とクリーニング

今般手に入れたSANYOのラジカセU4-W26(K)は、製造から30年が経過している割には比較的状態が良く、外面は一拭きしただけで不満のない見た目となった。ざッと見回した限りでは、傷もほとんどないようである。そこで早速、入手の主眼であるカセットデッキ部の…

ラジカセ SANYO U4-W26(K)

CDラジカセ「SONY CFD-700 DoDeCaHORN CD」カセットデッキ部の修理に挫折した後、テープを再生するための適当な機器はないものかと改めて物色を始めたが、当然と言えば当然ながら、同じDoDeCaHORNシリーズはその複雑なメカニズムが災いしてか…

年刊SF傑作選1 ジュディス・メリル(編)

東京創元社の「年刊SF傑作選」は、アメリカで生まれ、後にカナダへ移住してそこで生涯を閉じたジュディス・メリルの編んだアンソロジーで、日本語版は第7巻まで出されている―ということは知識として頭にあったのだが、今般その第1巻の本文を読み終え、解説に…

天然のレッドカーペット

三日続けて冬日となっている。昨日今日は陽の射したおかげで日中はそれなりの暖かさは感じられたものの、陽が沈むと気温もすぐ0℃近くまで急降下してしまう。朝起きた時には室温が5℃を割りこんでおり、この春入手した小型の石油ストーブでは…

初雪と冬日

昨日は日中も6℃までしか上がらず、その気温は陽が沈むとともにさらに低下し始めたので、この分だと同日中に氷点下へ落ちるだろうと思っていたのだが、0℃をわずかに上回ったところで踏み止まったまま日付の変更をみた。そして今朝…

筑摩世界文学大系64 古代文学集

筑摩世界文学大系の第64巻は、古代文学集である。時代は古代として、地域はどこに焦点が当てられているかというと、ギリシア・ローマだ。もっとも、こう言ってまず想起されるであろうホメロスは第1巻に収録されており、続く第2巻はギリシア・ローマ古典劇集…