蓼科高原日記

音楽・本・映画・釣り竿・オーディオ/デジタル機器、そしてもちろん自然に囲まれた、ささやかな山暮らしの日常

蓼科湖畔の細流(せせらぎ)

所用のため茅野市街地へ下りたついでに蓼科湖へ立ち寄り、ぐるりと一周した後、木陰に数多置かれたガーデンチェアーで暫し湖面を眺めながら時を過ごした。

 

シルバーウィーク終了後の平日、しかも紅葉にはまだ時季が早いにもかかわらず、駐車場には八分方埋っていた。

 

もっとも、それほど広いスペースではないので、さしたる台数でもなく、湖も活気と静寂相俟って悪くない佇まいを見せていた。

 


この湖の北側には、遊歩道を挟んで小流れが通っている。

 

ごく浅く、水も澄んでいるため、山女魚だろうか、ぽつぽつとその姿が見える一方、ビニール袋などの人工物も何ヵ所かで目に付き、景趣を少なからず損ねているのが惜しまれる。

 

かといって流れに足を踏み入れて取り除くわけにもいかず、然るべき係員に任せるほかないだろう。

 


そのような小さな瑕疵はあるにせよ、流れる清らかな水の煌めきと響きは美しい。

 

特に、鮮緑の水草が小さな白い花と落ち葉を冠して揺らめく様には足を留めて見惚れてしまった。

 


これで落ち葉が赤や黄に染まったら――とも思うが、その時には水草と花は反対に色褪せているかもしれない。

 

20230920-蓼科湖畔の細流(せせらぎ)