水曜日は雨。
その翌日は降らなかったものの、まだ空には暗い雲が目立っていた。
それも金曜日には姿を消し、代わって真っ白な入道雲が青い空にそそり立つようになった。
この先の予報も見ても、夏が到来したらしい。
去年の梅雨は本当に長引き、明けたらもう秋――といった感じだったが、今年は季節がかなり順調に運んでいる。
今日も朝から強烈な陽射しが降り注いでおり、天頂は青一色に輝いている一方、山の上には雲の峰が重なっている。
当然気温も上がり、25℃を超えた。
しかし湿度が低いため、外を歩いても、じくじくと雨模様だった頃に比べて却って汗はかかない。
もっとも、強い紫外線に体力を奪われるので、長時間日を浴びるのは禁物である。
この時季はさすがに、閉め切っていると家の中でも暑さを感じるが、窓を開けて風を通せば何らストレスはない。
エアコンはもちろん、扇風機も不要だ。
ただ、網戸を立てていても隙間から小さな虫が侵入してくるので、日没をもって窓は閉めるようにしている。
実際、夜間には15℃を下回るので、開けたままだと逆に寒さを覚える。
こうして夏が来ると、この辺りはもう、秋の先触れたる蜻蛉が飛び始める。
気候のせいか、標高の影響か、虫たちは一般に身体が小さく、色合いもくすんでいる。
蜻蛉も例外ではなく、季節が進めばもう少し赤みがかるけれど、平地で見る赤茜のような艶やかさは帯びない。
上の写真を撮る際、蜻蛉を驚かさないようじっとしていたら、すぐに虻が煩く纏いついて来た。
こいつらだけはでかくて、異様に元気だ。
今日はまず夏の定盤を二枚。
Stan Getz & Joao Gilberto「Getz / Gilbert」
01.The Girl from Ipanema
02.Doralice
03.Para Machucar Meu Coracao
04.Desafinado
05.Corcovado
06.So Danco Samba
07.O Grande Amor
08.Vivo Sonhando
Miles Davis「The Musings of Miles」
01.Will You Still Be Mine?
02.I See Your Face Before Me
03.I Didn't
04.A Gal in Calico
05.A Night in Tunisia
06.Green Haze