蓼科高原日記

音楽・本・映画・釣り竿・オーディオ/デジタル機器、そしてもちろん自然に囲まれた、ささやかな山暮らしの日常

SONY製RC-S380でマイナポータルへ(利用者登録・ログイン)

マイナンバーカードの作成、さらに健康保険証・銀行口座への紐付けをすると、それぞれポイントが得られる――とのニュースが世を賑わせている。

 

個人的に、入ってくるもののほとんどない現状では、貰えるものは貰っておこうという気持ちがあるのは否めない。

 

それは措くとしても、今後、生活におけるマイナンバーカード、およびマイナポータルの役割は間違いなく増大すると思われ、これらを所持・利用できないと何かと不便を蒙ることになるはずだ。

 


そんなマイナンバーカードの取得は昨秋、ちょうど今頃に済ませて手元にあるので、今般、次のステップであるマイナポータルの利用者登録をすることにした。

 

が、カード取得の際のポイント申請と同様、これがなかなか一筋縄ではいかなかった。

 


初め、スマートフォンを利用しようとしたのだけれど、Playストアで検索してもマイナポータルアプリが見つからない。

 

まさかと思って確認したところ、何と手持ちの端末には非対応だという。

 

OSはAndroid 8.1と、古過ぎず新し過ぎず、まず問題はないだろうと考えていたのだが、問題はOSバージョンではなく、NFC機能を装備していないことが理由らしい。

 

 

 

 


それではPCから――となると、ICカードリーダが必要である。

 

現在使用しているリーダはないものの、以前、Windows XP時代に購入したものがあったはず、と探したところ、幸い見つけ出すことができた。

 

SONYRC-S320である。

 

ところが、付属CD-ROMからドライバをインストールしようとしたら、当然と言えば当然ながら、対応OSではないと弾かれてしまった。

 

それでも何か策はあるはず、とネットで調べたところ、SONYのサイトからドライバをダウンロードし、PCの時刻を一旦過去へ戻したうえでインストールすればよいとの情報に出会ったため、これを実践。

 

その結果、ドライバは無事インストールすることができたのだが、自己診断をかけると、カードリーダは正常に認識されている一方、カードの読み取りができていない。

 

遅れ馳せながらRC-S320マイナンバーカードを読めるか調べたら、否、とあり、その上、確かPCに接続した時点で点滅するはずの「Active」インジケーターも消えたままなので、この取り組みもここで撤退となった。

 


こうなるとマイナンバーカードに対応したICカードリーダを新たに調達する以外に道はなく、いつものようにまずはAmazonを覗いた。

 

すると、あるある、「マイナンバーカード対応」と大々的に謳った、安価な製品がページ狭しと溢れ出てきた。

 

が、少々――どころか大いに気になることが……

 

それらのほとんどが、中国製、しかも、尋常とは思えない「ぜひマイナンバーカード用に使ってくれ」アピールが踊っているのである。

 

さまざまな要素を鑑みるに、これらを使っても問題の生じる可能性は決して高くはないだろう――とは思ったのだが、万一の場合を考えると、やはり購入および使用に躊躇を禁じ得なかった。

 


そこで日本製、できればMade in Japanのものはないか――と探して行き当たったのが、SONYの「RC-S380」だった。

 

価格は3千円弱と、中国製に比べ倍ほどになるものの、これくらいで完全な、とはいかないまでも数段上の安心が得られるならまあいいだろう、と購入したのである。

 

20211116-SONY RC-S380

 


さて、そのRC-S380用ドライバのインストールだが、PCのUSBポートへ接続しても処理が開始されなかったため、SONYのサイトからドライバを含むNFCポートソフトウェアをダウンロードしてキックすることで実施。

 

なお、RC-S380にマイナンバーカードを読ませるには、何れにせよこのNFCポートソフトウェアが必要ということだ。

 

次いで先のRC-S320同様、自己診断を行うと、今度は機器の認識、カードの読み取りともに正常であることが確認できた。

 


後は、マイナポータルへの利用者登録とログインだが、こちらはマイナポータル内の「利用者登録の手順のご案内」に従って手続きを進め、幸い特に問題もなく登録・ログインとも果たすことができた。

 

強いて見落としやすい点を挙げれば、マイナポータル・アプリをダウンロードし、それをキックしてインストールを実施した際、ブラウザ(当方の場合、既定のGoogle Chrome)が起動し、Chromeへアプリをアドオン、すなわち拡張機能として追加するか?と聞かれるので、そこで誤りなく「追加」しておくことくらいだろうか。

 

もしここを見落としてブラウザを閉じてしまった場合は、おそらくChromeの「拡張機能の管理」からでも、改めてアドオンとして追加することになるのだろう。

 


色々と不評の聞こえてくるシステムではあるが、実際利用してみると、これまでなかなか知ることのできなかった、自分自身の情報としてどのような種類のものが、どんな内容で登録されているのかがわかり、万一実態と齟齬が生じている、あるいは生じた場合にも速やかな対応が可能となるわけで、これだけでも意義があるように思う。

 

あとはセキュリティに万全を期して頂くとともに、それと相反する傾向の否めないことではあろうけれど、やはり利用するまでの道のりの平坦化を望みたい。

 

これら二つが進めば、カード保有率、ポータル利用率とも、自ずと上昇するのではなかろうか。