蓼科高原日記

音楽・本・映画・釣り竿・オーディオ/デジタル機器、そしてもちろん自然に囲まれた、ささやかな山暮らしの日常

SONY SS-G333ES―機能確認とクリーニング

今般購入したSONY SS-G333ESについては、前記事に書いた通り開梱時にサランネットのだぼを破損してしまい、その修理を強いられる羽目となったことから、本来最初にすべき機能確認とクリーニングは第2ラウンドの作業となってしまった。

 

その機能確認は、中古品を入手した際に最も肝要なものであろうし、特にこのSS-G333ESの場合、「機能未確認」という状態で売られていたのだから、その重要性は一層増すわけで、期待と不安の入り混じった、かなりの緊張を感じながらの実施となった。

 


ウーファーのエッジがほとんど用をなしていない――特に一方は完全に欠損――ので、先ずは手持ちのアンプに接続して小音量で音楽をかけてみることに。

 

すると微かに再生音が流れ出し、バランスつまみを左右に回してみると、両スピーカーとも鳴っていることが明らかとなり、音質上の差異も特に感じられない。

 

さらにトーンコントロールで低域・高域それぞれを変化させてみたところ、ウーファー・スコーカー・ツイーターいずれもしっかり出音しているようだった。

 

しかし念のため、以前にも利用したことのある、ネット上の簡易音生成器により、各ユニットそれぞれが受け持つ周波数の音波を再生してみた(いつも通り、ユニットを傷めないよう音量は十分抑えて)結果、上の判断の正しいことが確認できた。

 

万一ここで問題が発覚したら大事だったわけだが、幸いすんなりと最大の鬼門は通過できたわけである。

 

 

 

 


これに気をよくして、続いてクリーニングに取り掛かった。

 

本シリーズ最初の記事に書いたように、このSS-G333ESは、埃に塗れて小さなリサイクルショップの片隅に蹲っていたもので、お世辞にも見栄えのするものではなかった。

 

そして、届いたものを荷を開梱して現れ出たのは、店で見たのとまったく同じ、汚れくすんだ姿だった。

 

せめて埃を拭き取るくらいはしてくれても良さそうなものだが―ーとは思ったものの、どのみち自分ではしっかりやるつもりだったので、これは大したことではない。

 

実際、確かに埃の付着は酷かったものの、それは油分を含んだものではなく、一度軽く水拭きしただけで見違えるように綺麗になったのを見て、上の不満は消し飛んでしまった。

 

エンクロージャーの細かな部分を重点的に二度拭きするとさらに風采が増し、多少の当て傷は見られるものの、ユニットのフレームには錆やくすみは皆無で、全体的に見てくれを大きく損なう瑕疵はない。

 


サランネットは拭き掃除では埒が明かないので、いつものように水洗い。

 

これもネット部分の色褪せ・毛羽立ちともに見られず、くすんでいたエンブレムも輝きを取り戻した。

 

このスピーカーをあの値で手に入れたのかと思うと、正直満足を通り越して些か申し訳ないような気持ちさえ覚えた。

 

再々掲になるが、次の画像はそのクリーニング後のものである。

 

SONY SS-G333ES

 


こうして第2ラウンドは滞りなく完了したが、次には待ち構えているのは、完全に欠損したエッジを張り直しにより復旧させるという大仕事だ……