蓼科高原日記

音楽・本・映画・釣り竿・オーディオ/デジタル機器、そしてもちろん自然に囲まれた、ささやかな山暮らしの日常

雪融け

この土曜日から日曜日にかけては寒さ厳しく、夜間は氷点下10℃を割り込んだが、月曜へと日付の変わる頃から気温は上昇へ転じ、昨日今日の日中は青空から降り注ぐ陽射しもあって真冬日を免れている。

 

その陽気に誘われて散歩へ――というわけでもなく、これがほぼ日課になっているのだけれど、やはり外が明るいと気持ちも弾むことは確かだ。

 


玄関のドアを開けると、軒柱に設置してある寒暖計の水銀柱は5℃まで伸びており、数日前まで凍結して非常に滑りやすかったアプローチの雪も、だいぶ緩んで歩きやすくなった。

 

そして道路ヘ出る手前、午後の日を正面から受ける部分は、雪の覆いが剥がされ地面と熊笹が覗いていた。

 

20230228-雪融け

 


このように一部でも暗色が顔を出すと、そこから太陽光が大きく吸収されるため周りの雪融けも急速に進む。

 

実際、アスファルトの道路も、既に雪は除雪車に除けられて路肩に溜まったものと、氷盤と化したものが残るだけとなっている。

 


これまでよりずっと捗る歩調で、ただその氷の部分には注意しながら歩を運んで行くと、途中から風が吹き始めた。

 

さほど強くはないのだが、これがかなり冷たく感じられる。

 

もっともこれは、気持ち、延いては感覚が春へと一歩近づいて緩んだためらしい。

 


この先の予報を見ても、単発的に最低気温の落ち込みがあるだけで、日中はさらに暖かくなるとのこと。

 

春分まで一月を切り、昼の長さ、さらには太陽の南中高度が増していることを考えても、そろそろ冬も退却の時季だろう。