コロナウィルス・ワクチン(ファイザー製)の1回目の接種を受けた。
これについては、6月の終わり頃だったか、「優先接種対象者把握」のためのアンケート葉書が来て、今こんな作業が行われているのでは、接種を受けられるのはずっと先だろう――と思っていたら、それから2週間ほどして「接種クーポン券」が届いたので、意外に感じながらも早速予約を入れようとしたところ、「あなたの年齢層のスケジュールは未定、追って通知する」とのこと。
やれやれ、やはりまだ先か――と思い直したのだが、それからさほど経たないうちにスケジュール決定の通知を受け、その際に入れた予約に基き、無事今回の接種を終えたわけである。
そもそも、当方の現在の暮らし――山に住んで、人中へ交じることはほとんない――からすれば、コロナウィルス感染の危険性はそれほど高くはないと思われ、1日当たり100人程度の感染状況であったら、ワクチン接種は見合わせも選択肢の一つかも、と考えていたのだが、今のようになってしまうと流石にそうはいかない。
さて、よく言われる、ワクチン接種の副反応について、私の「個人的事例」をご紹介しておこう。
まず、接種後の15分間の様子見待機の際、早くも微かながら頭に重さを覚えた。
気のせいかとも思ったが、所定の時間が経ったので会場を後にし、車へ向かう時には、自分の意志よりワンテンポ遅れて身体が動くような感覚があり、その後数時間経つと、はっきりとした倦怠感が発生。
決して強いものではないけれど、何かに取り掛かるには奮起を要した。
もっとも、いざ始めてしまえば、作業効率等は普段とあまり変わらなかったように思う。
そして、同じ頃から接種を受けた部位に痛みを感じ始めた。
ずきずきと疼くのではなく、まさに筋肉痛、腕を動かしにくく、動かすと痛いというあれである。
これは次第に昂進し、夜になると腕を上げられなくなり、その晩は痛む側の腕を下にして眠ることはできなかった。
筋肉痛同様、湿布を貼ったり、敢えて動かしたりすれば軽くなるかもしれないとも思ったけれど、生兵法で怪我をするのは控えるべきだろうと、自然に治まるのを待つことに。
翌日になると、腕の痛みは次第に和らいだ一方、倦怠感――多少の発熱も伴っていたかもしれない――はまだ終日続いた。
しかし、さらに一晩を過ごした後は、上の症状はほとんど消えていた。
無論、副反応の症状や出方、およびその軽微には個人差があるに違いなかろうが、モデルナ製ワクチンでは一層発熱が起こりやすいとの話も聞くので、高い集中力や大きな体力を要するような仕事に従事されている場合は、当日・翌日に休みをとっておいた方がいいかもしれない。
ところで、今回のワクチン接種を受けるため車で山道を下りる途中、登山帰りに車を拾って街へ戻ろうというのだろう、ヒッチハイカーらしい姿に遭遇。
しかしその顔にはマスクはなく、ワクチン接種の前にウィルスに感染してしまっては、きっとひどく面倒なことになるに違いないと思ったのでやり過ごした。
さらに下っていくと、屋外の遊覧施設にはかなりの人出が見られたが、その半数ほどはやはりマスクを装着していなかった。
現在のように感染が一般化し、さらに一時期目立った、著名人のこれによる訃報を耳にしなくなると、ウィルスの危険性に対する感覚、防備の意識が麻痺してしまうようだ。
屋内に比べればマスク装着の必要性は高くないのかもしれないが、ともあれ、これでは感染が拡大するのも当然だろう。