木曜日の夜から本降りとなり、丸二日以上続いた大雨は、漸く今朝から一先ずの小康となっている。
とはいえ、空――というより周囲は依然として雲に包まれたままで、時折ばらばらと雨が落ちてくる。
山の斜面に建っている家ゆえ、河川氾濫の心配はない一方、土砂災害の危険は意識しないわけにはいかない。
実際、平成26年に広島で発生した災害を受けてであろう、その後実施された調査により、当地は土砂災害特別警戒区域(いわゆるレッドゾーン)に指定されてしまっている。
もっとも、その判定は主に斜度など地形状況によるものらしく、過去の事例等は考慮されていないのではないかと思われ、この後者に関して言えば、ここへ移る際に調べて見当たらなかったように記憶している。
数km離れた山の急斜面に見られる大きな崩落の痕は、いつの出来事なのか。
あれがここで起こったら一溜まりもない――とは常々思っているが、恐らく60度以上はあるであろう斜面でのことなので、それを必要以上に危惧するつもりはない。
ただ、懸念だけは忘れないようにしている。
人生において、期待したことは起こらない。そして憂慮したこともまた然り――と、誰かも言っていたと思う。