蓼科高原日記|ささやかな山暮らし

音楽・本・映画・釣り竿・デジタル機器、そしてもちろん自然に囲まれた山暮らしの日常

DAC(D/Aコンバーター、FX-AUDIO製FX-00J)

また一つ、オーディオ・ガジェットを購入してしまった。

 

DAC(Digital Analog Converter=D/Aコンバーター)、すなわちデジタルの音楽信号をアナログ波へ変換する装置である。

 

無論、PCやスマートフォンにはこれが搭載されているが、あくまでもオンボードに簡易的(?)なものが載っているだけなので、音楽を高音質で聴くには、その処理をより精密に行うべく独立したデバイスとしてのDACの導入が望ましい――

 

こんな謳い文句を目にすると、「なるほどそうだ」と鵜呑みにする気はないものの、「本当に音質が上がるのだろうか」という疑念、というか好奇心は生じ、あれこれ思い悩んでも消えないこの困った奴を鎮めるべく、入手することにしたのである。

 

 

 

 

購入品は、FX-AUDIOというブランドの「FX-00J」。

 

amzn.to

 

FX-AUDIOは、真空管アンプ・ブームの一翼を担った(ている)ブランドの一つで、NFJ(North Flat Japan=ノースフラットジャパン)なる日本のメーカーのものだ。

 

同ブランドはDACもいくつか出しているが、FX-00Jはそれらの中でもっともシンプルかつ安価な製品らしい。

 

入力端子はUSB-TypeBで、電源もここからバスパワーの形で取り、出力もRCA端子(×2)のみ。

 

しかしながら、最大24bit/96kHzのPCMに対応しており、一応、ハイレゾ音源の純正再生も可能となっている。

 

実は、ほぼ同等の製品として、「Signstek Audio」という中国製のものがあり、こちらは音声信号をデジタルのまま抽出してoptical(光)およびcoaxial(同軸)端子から出力できる一方、ハイレゾには非対応で、どちらが良いかと悩んだのだが、SignstekのDACがAmazonで在庫切れとなってしまったため、自動的にFX-00Jに落着した。

 

本格的なDACには価格が数十万円に達する製品もあるが、私の当面の目的にはこれで十分である。 

 

 


封筒に入って届いた商品を開封すると、無地の段ボール箱が現れた。

 

製品の仕様同様、梱包も簡素だな――と思いながらこれを開くと、しっかりとパックされたエアキャップの中に、ビニールに密封された形で本体が収められていた。

 

簡素ではあるけれど、養生は必要十分、そして粗雑な感はまったくない。

 

同封品は、簡単な取扱説明書と、ごく短い接続ケーブルである。

 


基本的にPCと接続するだけで機能するが、場合によってはちょっとした処置が必要――というプラグアンドプレイ製品で、当方の環境ではどうかとPCに繋いでみたところ、幸いすぐに認識された。

 

20210408-fx00j

 

続いて音出しの確認。

 

今回の買い物は、PCと真空管パワーアンプの間に置くことを想定したものだが、万一おかしな信号が送られて真空管アンプにダメージを与えては大変――と、まずデジタルアンプと接続してみることにした。

  

因みに、スピーカーは先日購入したビクター製である。

 

テスト音は問題なく流れたので、続いて音楽を再生したところ、ちょっとした衝撃を受けた。

 

先の記事でご紹介したように、これらアンプとスピーカーの組み合わせからの再生音は、少なからず耳に障るとともに低音域の貧弱さを覚えるものだったが、今般DACを挟んでの音はそれとまったく別物、耳に刺さる煌めく音の欠片は消え、低音も二回りほど太く・強く鳴り響いたのである。

 

続いて、本来の想定用途である真空管パワーアンプへ信号を出力して再生。

 

こちらでまず気付いたのは、音量が数段上がり、従来のボリューム位置では回しすぎとなる点。

 

DAC内部で信号増幅を行っているなら、デジタルアンプとの接続でもこれが生じるはずだが、明確な相違は感じられなかった。

 

逆に、音質に関しては、デジタルアンプの場合ほどの顕著な向上は見られず。

 

ただ、音の余韻、音場感といったものが若干強く出る印象はある。

 

 

以上、個人的には、何とも不思議な効果を音に及ぼす製品――というのが正直な感想だ。

 

いずれも良い方向への効果であるから、何ら問題はないものの、なぜそれらが生じるのか、その理由が分からないため些か釈然としないので、自分なりに少し考えてみようと思っている。