蓼科高原日記

音楽・本・映画・釣り竿・オーディオ/デジタル機器、そしてもちろん自然に囲まれた、ささやかな山暮らしの日常

春の音

昨日の最高気温は7℃台、そして今日は10℃近くまで上がった。

 

この時季になると、辺りを歩いていてちろちろと微かな水音を聞くことが多い。

 

ここへ来た初めは、近くに小流れでもあるのかと思ったが、そうではなく、これは雪融けの水が道を流れる音だと知った。

 

山の斜面に位置しているゆえ、周囲はほとんどが坂、そこをゆるやかに流れるのである。

 

注意していればすぐ気付くのだけれど、意外と見落とすことが多いのは、積もった雪の表面から融け出るのではなく、地面に蓄えられた熱に融けた雪が、見えないところを流れるためもある。

 

20210318-雪融け水

 


ところで、もう一つ、もっと騒がしい水の音もある。

 

ここは別荘地で、当然別荘として一時的に利用される建物が多いのだが、秋や冬に訪れて去る際、凍結防止の処置を忘れて水道管の破裂を来たし、気温の上昇で氷が融けてその水が噴出して引き起こすのがそれで、私は今までに何度となく遭遇している。

 

現にこの冬の初めにも一つ出くわし、管理事務所へ知らせたところ、やはりボイラーからの管の凍結・破裂とのことだった。

 

白状するが、私自身も一度、定住していながら業者のお世話になったことがある。

 


雪融けに話を戻し、これに関連した事象でもう一つ注意を要するのは、積もった雪の上を歩く際、底が抜けて足が沈み込んでしまうことである。

 

この酷いものに出くわすと、上に残った脚の膝を痛めてしまうのだ。

 

けれど、この冬はそれを一度も経験することなく、既に地肌が広く見え始めている。

 

20210318-アプローチの雪融け

 

恐らく、冬の初めに降って寝雪になったのが、湿った重い雪だったため、しっかり固まったせいだろう。

 


まだこれから、寒さの戻りや降雪はあって不思議ではないが、仮にそれが来ても長続きはしないだろう。

 


春の到来を告げるもう一つの音、鶯の声も、もう間もなく耳に響くはずだ。

 

 

 

 


「クラリネット五重奏曲 イ長調 K.581 "シュタードラー"」を投稿した。

 

mozart-cafe.hatenablog.com

 


Keith Jarrett「Inside Out」
01. From the Body
02. Inside Out
03. 341 Free Fade
04. Riot
05. When I Fall in Love

 

Inside Out