蓼科高原日記

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スピーカー JBL Control 1Xtreme―機種選定から入手まで

SONY SS-G333ES、BOSE 121WB(WestBorough)のエージングおよびリハビリテーションが一段落ついたばかりだというのに、また一セット、新たなスピーカーを入手してしまった。

 

JBLのControl 1Xtremeである。

 

20220518-JBL Control 1Xtreme

 


従来、Panasonicの業務用パワーアンプRAMSA WP-1100AでALR JordanのEntry Sを鳴らしていた。

 

これをSONYのプリメインアンプTA-F555ESXのB系統へ移そうとの思いもあり、では空いたRAMSA用のスピーカーとして何がいいだろう――と考えて上の121WBを選定した経緯は、以下の記事にご紹介した。

 

lifeintateshina.hatenablog.com

 

その過程において、当初BOSE 101MMに注目したのには、実は今一つ、業務用アンプで同じプロユースのスピーカーを鳴らしてみたら……という、そこはかとない興味もあったのである。

 

結局、これはコンシューマー寄りの121WBに落着したのだけれど、その興味は完全に消えることはなく、加えて、手元にある同じJBLのStage A120、および121WBとの比較もしてみたかったことから、機会があれば――と密かに(?)その手のスピーカーに注視していたところ、幸か不幸かControl 1に出くわし、価格も送料を含めて5千円に満たなかったことから、勢いで購入してしまった次第だ。

 

 

 

 


ご存じのように、初代Control 1は1986に発売され、その手頃な価格とサイズ、そしてそれらに良い意味で見合わぬ優れた音質により全世界で爆発的売上を記録し、その後何度かに亘りモデルチェンジやバリエーションの派生を見せてきた機種である。

 

このControl 1にしても、純粋なプロユースモデルとは言い難く、単にその用途も想定されているといったところかもしれないが、風貌には確かにそれを思わせるものがあり、かつBOSE 101MMほどガサツではないところが、個人的には好ましい。

 

ご参考までに、当方の調べた限りの同モデルの変遷をご紹介しておこう。

 

1986年:Control 1 (初代)
1990年:Control 1Plus (ホワイトコーンウーファー搭載)
1992年:Control 1AW, AT, CM (全天候型など派生モデル)
1996年:Control 1G (限定製品)
1999年:Control 1X (実質的モデルチェンジ?)
2003年:Control 1Xtreme
2007年:Control 1Pro (プロ仕様派生モデル)
2012年:Control One
2015年:Control X (最終製品)

 


これらの内、個人的には、Control 1Xに狙いを付けており、その機種を入手した――つもりだった――のだが……

 

実は一つ後の1Xtremeだったのである。

 


ことの発覚はツイーターの色がきっかけで、ネット上でControl 1Xの画像をいくつか眺めているうち、黒のものと白いものがあることに気付き、よくよく確認した結果、前者が1X、後者は1Xtremeであることが判明。

 

今般入手した品の販売ページには「Control 1X」と明記されており、背面を写した商品画像にも同じ文字列が見えていたので、特に疑問を抱くこともなく購入したのだが、画像では読み取れなかったサランネット上のロゴには、「Control 1Xtreme」と記されている。

 

さらにその後、Control 1Xの背面には、「Control 1X」ではなく、「Control 1」と刻まれていることもわかった。

 


上のリストが示す通り、モデル名自体がひどく紛らわしいのだから、こんなことでそれを助長せず、反対にしっかり認識区別できるようにして欲しいものだ。

 

もっとも、これほどの変遷を経ることになるとは、JBLさんも考えていなかったのだろう。

 


ともあれ、想定とは異なる機種を手にしてしまったわけで、これをどうするかが問題だが、販売店も意図的に詐称したわけではなさそうだし、こちらとしても絶対に1Xでなければならない理由もないことから、これも何かの縁――と返品せず使うことにした。

 


しかしその前に、中古オーディオ購入時の洗礼たる機能確認とクリーニング、さらには先のSONY SS-G333ESに続いてエッジが完全に崩壊消滅しているので、その張り直しおよびそれに先立つエッジの選定および入手が必要となる。

 

これらについてはまた別稿でご紹介しよう。