先日――と思ったら、いつの間にか既に一月以上経ってしまっている――CMOS用電池交換をして無事Windows7の起動するようになった、ASUSのラップトップPC(EPC1215B)に新たな問題が発生した。
実は、再生した当初から、ハードディスクへのアクセスが異様に激しく、何となくOS周りに不整合が起こっているような感じだったため、取り敢えず更新プログラムを検索してインストールしてみたところ、一時的には落ち着いたのだが、その後また同じ事象がぶり返し、さらにキー・キーといった金属的な高い音を伴うようになった。
この異音の特徴と、同マシンが既にお役御免の身分であり、従って起動することもごく稀ということを併せ鑑みるに、どうもディスクの回転機構の潤滑性が低下してしまったらしい。
ただ異音の出るだけに留まっていればいいのだけれど、CrystalDiskInfoでディスクの状態を確認したところ、これまで一度も実見したことのなかった「代替処理済みのセクタ数」がカウントされ、ステータスが「注意」となっていた。
「代替処理保留中のセクタ数」が漸次増加していく気配は薄いものの、良くないことの生じていることは間違いない。
そこでこれをできれば解消、少なくとも改善する方策はあるのだろうかと調べてみたものの、これという情報を見出すことはできなかった。
上に書いた通りの同機の位置付けからして、最悪、完全にHDDがお釈迦になっても実害はないし、リカバリーメディアを用意してあるのでHDDを交換した上で復旧させることも可能なのだが、自分なりに最適化した環境を構築する手間暇はそれなりにかかるのもまた事実なので、現環境のクローンを作成することにした。
この処理については、以前HDDからSSDへの換装などで経験してはいるのだけれど、何分かなり前のことなので、まずは記憶の呼び起こしである。
使用するツール(ソフトウェア)としては、Easeusが広く知られている。
しかし、個人的に中華製ソフトに対してはどうしても不信感が払拭できず、しかも処理が処理なので、以前もこれではなくMiniTool Partition Wizardなるものを利用した。
今般またクローンを作成するに当たり、最新の版を入手しようとしたところ、少し前から無料版ではこの機能が使えなくなっていることが判明。
そこでバックアップディスクに残っていた旧版(11.4)を利用することにした。
Partition Wizardによる当該処理は、「OSをSSD/HDに移行」「ディスクのコピー」の二つで可能であることが、MiniToolのWebページに紹介されているものの、その違いははっきりしない。
ともあれほとんど差はないようなので、今般は「ディスクのコピー」機能を利用し、見た目上は無事クローンの作成に成功した。
本来ならこのHDDを繋いでここから起動して現環境が再現されることまで確認すべきだが、またねじをいくつも外し、恐らくツメを折って分解してまでそれを行うのは面倒なので見合わせた。
それでも保険として安心感は得られたので、これでよしとしたい。