蓼科高原日記

音楽・本・映画・釣り竿・オーディオ/デジタル機器、そしてもちろん自然に囲まれた、ささやかな山暮らしの日常

筑摩世界文学大系19 ゲーテI

久しぶりにゲーテを読んだ。

 

テキストは古い全集、筑摩世界文学大系の第19巻である。

 

筑摩世界文学大系19

 

奥付を見ると、発行は昭和35(1960)年と記されているから、今から半世紀以上前の本ということになる。

 

箱入りハードカバーの外観、本文は何と三段組。

 

この時季、炬燵で読書するには、本が開いたままの状態を保持してくれると、手を中に入れて活字を追えるため、このような本はありがたい。

 

これはほんの余得だけれど、実際、しっかりした作りの重々しい本に、姿勢を正して臨みたい場合があるものだ。

 


この全集は全96巻+別巻2という大部なものだが、私は古書として30冊ほどの不揃いセットを購入した。

 

確か、送料を含めても一冊当たり100円を切っていたように記憶している。

 

ファウスト・若きヴェルテルの悩み・ヘルマンとドロテーア・ノヴェレ、そして詩が収録されてこの値である。

 

古書店などでも、こういう堅い全集物はなかなか引き取ってくれないようだ。

 

無論、売れないからのこと。

 


確かに、現在世間に持て囃され、幅を利かせている様々なものを見ると、この全集に類したものが閑却されるのはなるほどと頷かれ、そして遺憾ながら当然と言わざるを得ない。

 

その形相といえる収録作品にしても、質料としての本の作りにしても。

 

ただ、私にとってはどちらも好ましく、今後もずっと手元に置き続けたいと思っている。

 


今日は、朝のうちは風が強かっただけで薄日も見られたが、徐々に雲が厚くなり、午後には雪も降りだして吹雪の様相となった。

 

そんな中、家に籠って読書、それから「モーツァルトの弦楽四重奏曲」を書き「モーツァルト・カフェ|名曲・おすすめ作品・エピソードなど」に上げた。

 

mozart-cafe.hatenablog.com

 

 

 

 


聴いた音楽はジャズとモーツァルト。

 

ロマンチシズムの精華とも言うべき、Bill Evansの「Waltz For Debby」。

 

01. My Foolish Heart
02. Waltz For Debby (Take 2)
03. Detour Ahead (Take 2)
04. My Romance (Take 1)
05. Some Other Time
06. Milestones
07. Waltz For Debby (Take 1)
08. Detour Ahead (Take 1)
09. My Romance (Take 2)
10. Porgy (I Loves You, Porgy)

 

Waltz For Debby

 

Mozartの「弦楽四重奏曲 第18番 イ長調 K.464」は、アルバン・ベルク四重奏団の演奏で。

 

第1楽章 Allegro
第2楽章 Menuetto
第3楽章 Andante
第4楽章 Allegro non troppo

 

Mozart String Quartet 18,19