蓼科高原日記

音楽・本・映画・釣り竿・オーディオ/デジタル機器、そしてもちろん自然に囲まれた、ささやかな山暮らしの日常

雨と共に去りぬ

先週の半ばから降り始めた今夏二度目の長雨の間、気温が上がらなかったためずっと長い物を着ていたが、週末、二回目のコロナウィルスワクチン接種の副反応で体調を落としたことから、さらに厚手の冬服に替えた。

 

これは一時的なもの、体調が戻り、天気が回復すればすぐ邪魔になるだろう――と考えていたのだが、昨日は陽が照ったにもかかわらず気温は20℃に届かず、夜9時半頃には10℃を割り込んだ。

 

そして今朝、あらためて気象計のデータを確認し、未明には7℃台まで下がったことを知った。

 

どうやら、先の雨とともに夏は去ってしまったらしい。

 


今日も周囲を散歩した。

 

夏の強烈な陽を浴びて滴るような濡れ色を見せていた緑はすっかり落ち着いた風情に変貌しており、気の早い個体は秋の装いを始めている。

 

20210907-装いの準備

 

さすがに冬服では歩いている時にやや暑さを感じたものの、家に戻ってそれを脱ぐと、すぐにまた肌寒さを覚えた。

 

もう、次の演奏が自然と心に響く時季である。

Autumn Leaves(枯葉) - Cannonball Adderley

 


この辺り、景色がもっとも華やぐのは秋。

 

季節が順調に推移した今年は、さぞ見事な艶姿を拝めるものと期待していたのだが、その下地となるだろう八月の日照の不足は、大きな痛手ではないだろうか。

 

これが杞憂に過ぎぬことを願って止まない。