遅れ馳せながら(世間的にはそうでもない?)、Windows 10からWindows 11へのアップデートを行った。
「アップデートの準備ができた」との通知は確か去年の内に届いていたと記憶しているが、別段それに飛びつく理由はなく、むしろ、少し時間を経て不具合等が潰されてからの方がよいだろうとの思いの方が強かったため、これまでは控えてきたのだけれど、それももうある程度果たされたはず、と踏んでの今回の実施である。
当方、いわゆる格安SIMを利用してスマートフォンでインターネットへ接続し、その端末からのテザリングによりPCでのネットアクセスを行っている。
そのMVNOの世間での評判は概ね良いようだが、当方は山の上ということもあって通信速度等が十分とは言い難い。
そのため、今回のアップデートも、ダウンロードに2時間ほどかかってしまった。
しかし幸い、インストールは順調に進み完了し、無事Windows 11で起動することができた。
さて、ディスプレイ上に現出したデスクトップを目にしての個人的第一印象は、随分とLinux-likeに変わったな――だ。
一般的にはAppleのmacOSが想起されるのかもしれないが、私はこちらを使ったことはなく、折に触れて弄るLinuxのいくつかのディストリビューションと共通する雰囲気を感じたのである。
それを醸し出しているのは主に二つ、Windowsの象徴「窓」のモチーフの消えた背景と、タスクバー上のアイコンが中央寄せとなったことである。
これらは設定やアプリの利用などで変更できるのかもしれないが、デフォルトが上の状態ということは、やはりWindows 10からの大きな変容というべきだろう。
ざっくりと操作したところでのその他の違いを挙げると、スタートメニューからタイルアイコンが消えた他、従来のようにタスクバー上の右クリックで色々な機能を呼び出すことができなくなっている。
個人的に、後者を利用してタスクマネージャーを起動することが多かったので、これは少なからず不便、そこで早速タスクバーへピン留めした。
付記:2023年6月現在、タスクマネージャーはWindows10までと同様にタスクバー上のマウス右クリックで起動できるようになっている。
一方、より重要・重大な事項である不具合に関しては、これも数日間普通に使用してみただけで綿密な調査・確認を行ったわけではないけれども、ブラウザ・メーラー・オフィスソフト・AVアプリ、いずれにおいても現状特に見られない。
また、懸念していた、Windows XP時代からの古いプリンタCANNON MP600との連携も、10で入れたドライバーがしっかりとやってくれるようで安心した。
システムに対する負荷もほとんど変わりはないようであるが、アップデート後によく生じる、追加でのダウンロードは今般も何度か経験した。
今後使用を続けてみて、何か気付いた点があったらまたご紹介したいと思う。