今般、真空管プリアンプを既存のオーディオに組み入れて有意かつ望ましい音質変化が得られたことに味を占め、以前使っていた機器はどのような音を響かせていたのかを確かめてみることにした。
それは、「SONY DHC-MD373」という製品で、ネットで見たところ1999年、すなわち前世紀の発売である。
当時の定価が68,000円ということからもお分かりの通り、マニア向けではないコンシューマー・モデルだ。
因みに、現在稼働中のTEAC製品は2009年発売なので、こちらも既に10年以上働いてくれていることになる。
そもそも、両者を切り替えたのは、これもまた特に不満があった訳ではなく、MD373を使用していた頃はCDから音を直接拾っていたのだけれど、そのトレイが閉まらなかったり、逆に開かなくなったりという事象が頻発するようになったためだった。
で、お役御免となり段ボール箱に入れて保管しておいたMD373を今回引っ張り出したのだが、それを探すのに結構苦労してしまった。
この10年の歳月はあっという間に過ぎたように感じるが、やはりそれなりに長い期間だったということだろう。
それでも、保管環境は決して悪くなかったこともあり、無事電源が入り、問題なく音も出た。
しかし……
TEACに比べ、ヴェールか霧を透かして聴いているような感じなのである。
好意的にとらえれば、音が柔らかく響いていると言えるかもしれないけれど、実際は、やはり音が緩んでいる、締まりがないとの表現の方がぴったりする。
これは単にオーディオ本体のみに起因するものではなく、設置環境の相違――TEACは洋室、そのスピーカーは天然木壁へ掛けてある一方、MD373は和室に置き、スピーカーの後ろは障子+ガラス窓――によるところが小さくないと思われる。
ともあれ、現状、MD373では快適な音楽鑑賞は難しいので、今後改善を図っていきたいと思っている。
実際、設置環境の他にも、心当たりがあるし。
MD373で聴いたのは、Red Garlandの「All Kinds Of Weather」。
01. Rain
02. Summertime
03. Stormy Weather
04. Spring Will Be A Little Late This Year
05. Winter Wonderland
06. 'Tis Autumn
寒さが和らいだ後、12日にこの冬一番の大雪となった――とは言っても、新たに積もったのは20cm弱。
昨日今日はさらに暖かくなり、真冬日を脱出。
今朝は薪ストーブに火を入れなかった。
昨日、「Mozartゆかりの都市(2)―ミュンヘン 」をモーツァルトブログへ投稿。
今日は午前中にMiles Davisのライブ録音「Miles In Tokyo」を聴いた。
01. Introduction
02. If I Were A Bell
03. So What
04. Walkin'
05. All Of You
06. Go-Go