蓼科高原日記

音楽・本・映画・釣り竿・オーディオ/デジタル機器、そしてもちろん自然に囲まれた、ささやかな山暮らしの日常

2021-01-01から1年間の記事一覧

枯葉

時折強く吹く風にはらはらと落ち葉が降る…

粧いから眠りへ

例年に比べ、この時季にしては気温の高い状態が相変わらず続いてはいるものの、日中も10℃を超えることはほとんどなくなり、夜間には0℃近くまで下がって時折氷点も割り込むようになってきた。山の様子も、秋の粧いを仕舞い…

超生命ヴァイトン エリック・フランク・ラッセル(著)

エリック・フランク・ラッセル(Eric Frank Russell)という名を聞いて、すぐにその作品が頭に浮かぶ人は、我が国においては決して多くないだろう。実は私も、今般、1964年に早川書房から発行された新書版二段組の本で、「超生命ヴァイトン(Sinister Barrier)…

TANNOY(タンノイ)・Revealの仕様と音質

この夏、中古で入手したものの、当初は思ったように鳴ってくれなかったTANNOY(タンノイ)のニアフィールド・モニタースピーカー「Reveal」。そこに変化の兆しが見えてから二ヶ月が経過した今、本機は見違えるような変貌を遂げ、何ら不満のない音を聴かせてく…

水道の水漏れとシールテープ

炬燵を出した日に、寝室を北側の洋室から南向きの和室に替えた。洋室には本格的な暖房装置がなく、それのあるリビング(LDK)からも離れているため、冬季は寒さで眠れないのに対し、和室の方は、こちらも暖房器具を設置していないのは同様なものの、リビングに…

蓼科山の初冠雪・紅葉の色づき

4日前に炬燵を出して以降、寒い日が続いている。例年、車の冬タイヤへの交換は、11月上旬の法定点検の際、ついでにしてもらうことにしており、これでまず問題なかったのだが、今年はこの寒さでもし天気が崩れたら―と少々懸念していた。もちろん、万一に備え…

二見書房 釣魚名著シリーズ 釣りのうたげ 室生朝子(著)

「釣魚名著シリーズ」は、1970年代の半ばから80年代にかけて二見書房が刊行した、釣りにまつわる文章をあつめた叢書である。同出版社には、他に「山岳名著シリーズ」「海外山岳名著シリーズ」などもあるが、この内の前者がどうやら嚆矢らしい。漁師以外のプ…

気温の急降下・炬燵開き

予報通り昨夜から気温が下がり、今朝は5℃を割り込んだ。しかし、例年ならこれくらいの冷え込みは当然ということもあり、漸くこの時季らしくなったと却って安心である。起床時の室温は14℃。午後には天気が回復して日も差したものの、外気温はほとんど上がらな…

スピーカー ALR Jordan Entry S

また1機種、スピーカーが増えた。ALR Jordanの「Entry S」である。この小型――超小型と言ってもよいかもしれない――スピーカーに対しては、以前から興味があり、オークションをはじめとする中古市場は定期的に眺めてきたのだけれど、それなりの値で出た時に限…

暖かな秋

もうほぼ二週間、この時季にしてはかなり暖かな状態が続いている。夏の間、ずっと雲に遮られていた日照が、ここへきてその鬱憤を晴らすかのように青い空から降り注いでいるのがその最大の原因だが、もう一つ、日中に反して夜間に雲の広がることも大きいよう…

裳華房 初等量子力学 原島鮮(著)

原島鮮(著)「初等量子力学 」については、量子力学の入門書として名著の誉れ高い一冊であることは前々から承知していた。しかし、既に書棚に並んではいるものの熟読には至っていない同分野に関する書籍も何冊かあるため、これまで手にすることはなかったのだ…

やし酒飲み エイモス・チュツオーラ

「やし酒飲み」は、ナイジェリアの作家エイモス・チュツオーラの処女作にて、「アフリカの神話や民話が持つ奔放なイメージと生命力を見事に開花させた本書が発表されるや、ヨーロッパ文学界で絶賛を浴びた」というキャッチコピーに惹かれ、晶文社版を古書と…

唇にオロナイン?

注意―本稿は、個人的な実体験をあくまで一例としてご紹介するもので、記述した内容をお勧めする意図は全くなく、仮にそれを実行されて何らかの問題が生じたとしても、当方ではその責を負えないことを予めお断りしておく。2ヶ月ほど前、特にはっきりした契機…

世界ノンフィクション全集11 タイタニック号の最期、アルプスの悲劇、他3編

同全集の前第10巻に続き、海と山での遭難記が収録されている。それらのタイトルおよび著者は次の通り。・タイタニック号の最期 ウォルター・ロード ・アルプスの悲劇 シャルル・ゴス ・剣沢に逝ける人々 東大山の会 ・松尾峠の思い出 槇有恒 ・太平洋漂流四…

秋の日は釣瓶(つるべ)落とし―の意味

ここ数日、秋らしい澄んだ青空が広がっている。その大気に洗われたかのように、木々も大分落ち着いた色合いになってきた。先月までの雲の多い、場合によっては雨模様の空の下ではあまり感じなかったのだが、今のように晴れた明るい夕方は、しばらく机に向か…

車の異音―走行時、シャラシャラという摩擦音

半月ほど前、車を出そうとした際、シュルシュルといった草を巻き込んだような音が聞こえた。実際、駐車スペースの端には雑草が蔓延っており、以前にも似たような経験をしているので、それほど気にはしなかったのだが、それがなかなか消えず、結局その日は出…

ハサミムシの侵入口

ここは山の上なので、季節により色々な虫が家の中へ入って来る。この夏、蟻が大量に入り込んだのはイレギュラーな事態だったが、秋の気配がだいぶ濃くなり、例年通りハサミムシの姿が目につき始めた。別に毒を持っているわけでも、人を刺したりするわけでも…

2021(令和3)年、秋分の日

2021(令和3)年、秋分の日。陽射しにはまだ暖かさが感じられた一方、強めに吹く風は身に沁みて冷たかった…

岩波講座 日本歴史2 古代2

学術全般に亘り、広く専門的内容を包含する巨大な叢書体系「岩波講座」において、先にご紹介した「世界歴史」と対をなして歴史学を取り扱ったものが、「岩波講座日本歴史」である。「世界歴史」同様、この「日本歴史」も、次に示すように戦前より改版を重ね…

ロード/アンロードサイクル回数の抑制法

私はPCのストレージ状態のチェックに、定番の「CrystalDiskInfo」を使用させて頂いている。と言ってもPCの監視マニアではないので、これを起動してチェックを行うのは2週間に一度くらい、不要ファイルの削除やドライブの最適化を実施した際なのだが、メイン…

ダイヤトーンDS-66EXの張り替え用エッジ

7月下旬に入手したスピーカー「ダイヤトーン DS-66EX」は非常に良い音を聴かせてくれている。これが手元に届いた時、ウーファー・エッジに硬化が見られたため、まず数日の間に集中して5回ほど軟化剤を塗り、さらにその後、2週間、3週間の間隔をそれぞれ空け…

秋の雲

天気予報に相違し、昨日はほとんど日の照ることがなかった。その状況は今朝方まで続いたが、やがて雲が薄くなり、昼頃にはすっかり明るくなった。外へ出ると陽射しが暑い。一瞬、夏が戻ったのか――と思ったものの、さッと吹き寄せる風は思わず身震いするほど…

火星のプリンセス エドガー・ライス・バローズ

アメリカの大衆小説家、エドガー・ライス・バローズの処女作である。単行本として出版されたのは1917年ながら、初出は1912年、雑誌「オール・ストーリー」に「火星の月の下で」というタイトルで掲載されたらしい。この「火星のプリンセス」を読んで、初めて…

これも副反応?

今朝、起きるのに強い意志を要した。いつものことと言えばそうだし、誰でもと広げてもよいのかもしれないが、昨夜寝られなかったわけではなく、そして確かにいつも以上に辛かった。そしてその後、音楽を聴いたり本を読んだりといった、好きなことをしている…

雨と共に去りぬ

先週の半ばから降り始めた今夏二度目の長雨の間、気温が上がらなかったためずっと長い物を着ていたが、週末、二回目のコロナウィルスワクチン接種の副反応で体調を落としたことから、さらに厚手の冬服に替えた。これは一時的なもの、体調が戻り、天気が回復…

祭りのあとの寂しさ

パラリンピックが幕を閉じた。今大会、日本選手の活躍だけに限っても、実にバラエティに富んだ情景が展開されたと思う。新たに現れた若い選手による鮮烈なパフォーマンス―他大会ではまず見られない御大の雄姿―従来の壁を突破しての新世界への進出―長年追い求…

トレント最後の事件 E.C.ベントリー

「トレント最後の事件」については、そのタイトルから、名探偵トレントの活躍するシリーズが前にあるものとばかり長らく思っていたのだが、この考えは誤りであることがわかった。そもそもE.C.ベントリーが1913年にこの作品を書いた動機というのが、当時爆発…

ファイザー製コロナウィルス・ワクチン 2回目接種と副反応

コロナウィルス・ワクチン(ファイザー製)の2回目の接種を完了した。前回感じた、接種直後のごくわずかな頭の重さや身体の反応の鈍化はなく、家に戻ってからも、倦怠感や接種部の痛みの出ることも特になかった。これなら、今回は取り立てて書くこともなかろう…

TANNOY Revealに変化の兆し

先に以下の記事に書いたように、今般中古で入手したTANNOY Revealには、そのクロスオーバー周波数である3KHz近辺の音に落ち込みがあるらしく、中高域が詰まった感じに聴こえるという問題が現前していた。そこで、効果の有無は定かでないものの、エージング、…

夏と秋の交錯

今日は朝から日が照った。すっきりと晴れた空―とはいかなかったものの、ともかく終日光の下で過ごしたのはほぼ半月ぶりだろう。気温も25℃近くまで上昇。しばらく長袖に上着まで重ねて過ごしていたので忘れていたが、考えてみればまだ八月、夏が漸く戻ったと…